ノートルダム大聖堂、5年8カ月ぶりに一般公開
11月
25日
2019年に大規模火災が起きたフランス・パリ中心部の観光名所、ノートルダム大聖堂の修復作業がほぼ終わり、12月7日に外国首脳らを招いて再開式典が催される。翌8日のミサを経て、大聖堂は5年8カ月ぶりに一般公開されます。
修復は国が主導。約7億ユーロ(約1130億円)の工費は、150カ国超の個人・企業から集まった8億4600万ユーロ(約1360億円)の寄付が充てられています。余った資金は、火災前から強度低下が指摘されていた外部の骨組みの修復などに充てられます。
<マクロン大統領>は火災直後、5年以内の再建を宣言しました。今月29日には大聖堂を訪れて工事の完了を確認し、関係者らの苦労をねぎらいます。
仏紙『フィガロ』によれば、12月7日の式典には<チャールズ英国王>や<トランプ次期米大統領>が招待されましたが、出席者は現時点で未公表です。パリ郊外で直前に公演を行う元ビートルズの<ポール・マッカートニー>が参加する可能性も取り沙汰されているようです。
火災は2019年4月15日夕に発生。屋根の大部分や尖塔が焼失したものの、大聖堂のシンボルでもある双塔の正面は無事でした。検察は放火でなく失火とみていますが、出火原因の特定には至っていません。