ファルコン植物記(2194)【チョウマメ】
10月
11日
あざやかな青色の花弁を持つ、マメ科クリトリア属(チョウマメ属)の多年生の蔓性(巻きつき性)草本の【チョウマメ(蝶豆)】です。
東南アジア原産の多年草ですが、冬までに寒さで枯れてしまうことがあり、一年草として扱うことが多いようです。タイでは「アンチャン」と呼ばれるほか、英語圏では「バタフライピー」と呼ばれています。
花姿は同じ蔓性の変形した「マメアサガオ」にも似ていますが、よく見ると大小2つの花びらからできています。この大きい花びらを「旗弁(きべん)」、小さい花びらを「竜骨弁(りゅうこつべん)」といいます。
この「竜骨弁」と呼ばれる小さい花びらが、「女性の性器に似ている」と言われています。これが「クリトリア」の語源となっているのです。
わが国へは江戸時代に渡来しています。名前は、花の形を蝶に見立ています。6月から9月ごろに花を咲かせます。縞模様が入るのが特徴です。花色は青色ですが、白色やオレンジ色などの園芸品種もあります。葉は飼料に、未熟な豆果は食用に、また根は下剤に利用されます。