26日の外国為替市場で対ドルの円相場が一時「1ドル=160円88銭」まで下落しました。1986年12月以来、37年半ぶりの円安・ドル高水準となりました。
貿易赤字など構造的な円売り要因は早期に解消されず、当面は円安・ドル高基調が続くと思われ、底堅い米景気を背景に米利下げ転換の時期が定まらず、介入で時間を稼ぐ間に円売り・ドル買いの勢いが弱まるという日本の当局側の想定は崩れています。
25日、米連邦準備理事会(FRB)の<ボウマン理事>は講演で「政策金利の引き下げが適切だという段階にない」と語り、(FRB)が高金利状態をより長く続けるとの思惑が広がっています。26日もこの流れを引き継ぎ、他に目立った材料が出ない中でじりじりと円売り・ドル買いの動きが続きました。
また、ユーロに対しても円安が進み、一時「1ユーロ=171円79銭」をつけ、ユーロが導入されました1999年以降の最安値を更新しています。