米政策金利据え置き@米連邦準備制度理事会(FRB)
5月
2日
1日、米連邦準備制度理事会(FRB)はの連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を6会合連続で据え置くことを決めています。会合後に公表した声明では、インフレ鈍化について「ここ数カ月、一段の進展がない」と明言。当面は金利を維持し、経済動向を慎重に見極める構えです。
政策金利は2001年以来の高水準となる年(5.25~5.50%)のまま。決定は全会一致でした。
(FRB)は声明で「インフレが持続的に2%へ向かうという、より大きな確信を得るまで、利下げは適切と考えていない」との見解を堅持。経済指標を精査していく姿勢を改めて示しました。
米国のインフレ率は2022年半ばのピークから大きく低下しましたが、最近の一連の経済統計は、低下があまり進んでいないことを示しています。(FRB)が重視するインフレ指標、個人消費支出(PCE)物価指数は直近の3月に前年同月比(2.7%上昇)となり、伸び率は前月から拡大しています。
インフレ鈍化の停滞を受け、(FRB)の利下げ開始時期に関する市場予想は今年後半に後ずれ。米金利の高止まり見通しを背景に、日米の金利差が意識され、外国為替市場では円安・ドル高に歯止めがかからない状況が続きそうです。