『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』@< へティ・マクドナルド>監督
3月
21日
2014年「本屋大賞」にて翻訳小説部門第2位に選出されています小説『ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅』(著:レイチェル・ジョイス、訳:亀井よし子/講談社文庫)を本国イギリスで映画化した『原題:The Unlikely Pilgrimage of Harold Fry』が、邦題『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』として、2024年6月7日より全国公開されます。
本作の主人公は、定年退職し、平凡な生活を送る「ハロルド・フライ」です。ある日、彼の元に1通の手紙が届きます。差出人は、かつての同僚「クイーニー」で、ホスピスに入院中の彼女の命はもうすぐ尽きるといいます。
思いがけない突然の手紙に戸惑う「ハロルド」でしたが、返事を出そうと家を出て家の近くのポストまで歩き始めます。すぐに戻るはずでした。しかし、「ハロルド」はある言葉をきっかけに、まさかの旅へと一歩を踏み出す決意をします。目的地までは800キロ。イギリスを縦断する手ぶらの旅は、次第にイギリス中を巻き込む壮大な旅路になっていきます。手ぶらで歩き出した「ハロルド」が、どうしても会って伝えたかった「クイーニー」への〈ある想い〉とは?
主人公、「ハロルド・フライ」を演じるのは、『アイリス』でアカデミー賞とゴールデングローブ賞助演男優賞に輝いた<ジム・ブロードベント>。そして、夫「ハロルド」のまさかの行動によって自身も変化していく妻の「モーリーン」を『ダウントン・アビー』シリーズの<ペネロープ・ウィルトン>が演じ、監督は< へティ・マクドナルド>が務めています。
800キロの旅の途中、彼を包み込むように広がる美しいイギリスの大自然や街並みに息をのみ、誰かのために一歩を踏み出すことで、人生がもたらす哀しみ、驚き、喜び、そして愛を再発見する感動作となっています。