29日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は一進一退で始まりました。米長期金利が低下し、株式の相対的な割高感が薄れたとみた買いが入りやすいが、週内に大型ハイテク企業の決算発表や米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、積極的な売買を手控える雰囲気があります。ダウ平均は小幅な下落に転じる場面もみられました。
米債券市場で長期金利が前週末終値(4.13%)より低い(4.1%台前半)で推移しており、株式相場を支えていますが、ダウ平均株価は小幅な上昇にとどまっています。前週末に最高値を更新した後で、主力銘柄の一部には持ち高調整の売りが出やすい状況でした。
30日にはアルファベットやマイクロソフト、2月1日はアップルやアマゾン・ドット・コムなど、大手ハイテク企業の決算発表が相次ぎます。業績や見通しが市場予想を下回れば大幅な売りにつながりやすく、取引に慎重な投資家もみられます。
31日には(FOMC)の結果発表があります。米連邦準備理事会(FRB)は政策金利を(5.25〜5.50%)で据え置く公算が大きく、会合後の<パウエル議長>の記者会見で発言内容を見極めたいという雰囲気もあります。週内には1月の米雇用統計など主要な経済指標の発表もあり、持ち高を一方に傾ける動きは限られていました。
終値は、前週末比224ドル02セント(0.59%)高の3万8333ドル45セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前週末比172.68ポイント(1.12%)高の1万5628.04でした。
S&P500種は、前週末比36.97ポイント (0.76%)高4927.95のでした。