2日のニューヨーク外国為替市場で円相場は5営業日ぶりに反落し、前営業日の2023年12月29日と比べて95銭円安・ドル高の「1ドル=141円90銭~142円00銭」で取引を終えています。
2023年末にかけて円高・ドル安が進み、円は前週に対ドルで約5カ月ぶりの高値を付けていました。米長期金利が上昇したこともあり、利益確定や持ち高調整の円売り・ドル買いが優勢でした。
米長期金利は前営業日と比べて(0.06%高い)価格は安い(3.93%)で終えています。前週は米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ観測から米長期金利が約5カ月ぶりの水準に低下し、対主要通貨でドルを売る動きが強まっていましたが、今週は2023年12月の米雇用統計など雇用関連指標の発表が相次ぐほか、12月に開催されました米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表されますので、ドルの売り持ちをいったん巻き戻す動きが出ています。
1日に石川県能登半島で震度7の地震が発生し、日銀が今月の会合で金融緩和策の修正に動くのが難しくなったとの見方が円の重荷となった面もありました。
この日の円の安値は「1ドル=142円18銭、高値は「1ドル141円50銭」でした。