2024年の外国為替市場では「緩やかな円高・ドル安」が進むとの予想が多いようです。米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げから利下げに転じる一方、日銀がマイナス金利政策の解除に踏み切るとの予測が背景にあります。
市場関係者の多くは、円相場が「1ドル=150円」を下回った「超円安」の修正が進み、これまで拡大方向だった日米金利差の縮小を意識した円高・ドル安が「1ドル=130円台」まで進む場面があると想定。ただ、円高が一方的に進むとの見方は少ない。
2023年は、(FRB)のインフレ退治に向けた急速な利上げを受けて米長期金利が上昇。日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが進み、円相場は11月13日に一時「1ドル=151円90銭台」まで下落しました。
年末にかけては、米利下げ期待と日銀によるマイナス金利政策の解除観測が台頭したため、「1ドル=140円台前半」に上昇しています。