<井上尚弥>@史上2人目の2階級4団体制覇
12月
27日
26日、東京・有明アリーナにてプロボクシング「世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)4団体王座統一戦12回戦」〈WBC&WBO王者<井上尚弥>―WBA&IBF王者<マーロン・タパレス>〉が行われました。
世界スーパーバンタム級の4団体王座統一戦が行われ、WBC&WBO統一王者の<井上尚弥>(大橋)が、WBA&IBF王者の<マーロン・タパレス>(フィリピン)を10回1分2秒、KOで破り、昨年のバンタム級に続く、世界主要4団体(WBC、WBA、WBO、IBF)の王座を統一する快挙を達成しています。<井上尚弥>の戦績は26戦全勝(23KO)、<マーロン・タパレス>は37勝(19KO)4敗となっています。
ニックネーム「ナイトメア(悪夢)」の<マーロン・タパレス>は4月に米国で、スーパー統一王者の<ムロジョン・アフマダリエフ>(ウズベキスタン)に挑み、「2-1」の判定勝ちで王座を奪取する大番狂わせを起こし、<井上尚弥>との4団体統一戦の権利をつかんでリングに上がりました。
<井上尚弥>は4回に左フックから連打を浴びせてダウンを先制奪取。ひたすらガードを固めて粘るサウスポーの<マーロン・タパレス>に攻めあぐねる場面もありましたが、ダメージを確実に与えて10回に勝負を決めています。最後はリング中央付近から強烈なワンツーをガードの上から浴びせて<マーロン・タパレス>を後退させると、トドメのワンツーでロープまで吹き飛ばし、<マーロン・タパレス>に両膝をつかせ、立ち上がれず、レフェリーが試合を止めています。
2階級での4団体統一は、スーパーライト級、ウエルター級で今年7月に所要5年で達成した<テレンス・クロフォード>(米国)に続き史上2人目で、<井上尚弥>は世界初となる2年連続での同時4冠を獲得しています。