本書『リーガルキーズ! 半熟法律家の事件簿』は、2020年11月に単行本『朝焼けにファンファーレ』として刊行されていますが、2023年6月1日に『リーガルキーズ! 半熟法律家の事件簿』と改題され発売されています。
専門(建築)委員・民事調停員・司法委員として裁判所と長年かかわってきた立場として、法曹の世界には興味が尽きません。
本書は、法律のプロである弁護士や検事や裁判官になる一歩手前の「法律家の卵」の司法修習生を主人公に、初々しい新人たちがそれぞれの熱い想いを胸に過ごす、一年間の研修の日々を舞台としています。
理想と現実の狭間で葛藤し、恋と青春の苦悩を乗り越え、さまざまな謎を解き明かしながら成長してゆくものがたりが、連作短編として4篇〈『人は見かけによらない』・『ガールズトーク』・『うつくしい名前』・『朝焼けにファンファーレ』〉が収められています。
残念ながら〈専門(建築)委員・民事調停員・司法委員〉としての任期中には検察官との接触の機会はありませんでしたが、本書でその世界を垣間見れたのは収穫でした。