『コーダ あいのうた』@金曜ロードショー
6月
16日
本作は、4人家族の中で唯一の健聴者である少女「ルビー」が、歌の才能を見出され、名門音楽大学への進学を目指す姿を描いています。作品名に使われた〈コーダ(CODA / Children of Deaf Adults)〉は、耳が聞こえない、もしくは聞こえにくい親のもとで育つ子供のことを意味しています。また同じつづりの〈CODA〉は楽曲の終わりを指す音楽記号として用いられ、ひとつの章が終わり、また次の章が始まることを象徴しています。
手話トレーニングとボイストレーニングに励み、主人公「ルビー」を演じたのは『海賊じいちゃんの贈りもの』の<エミリア・ジョーンズ>。ろう者である父、母、兄役には、実際に耳が聞こえない俳優が起用され、母「ジャッキー」役は『愛は静けさの中に』の<マーリー・マトリン>、兄「ロッシ」役は手話演劇の常設劇団デフ・ウェスト・シアター出身でテレビシリーズを中心に活躍する<ダニエル・デュラント>が演じています。父「フランク」役の<トロイ・コッツァー>は、本作での演技が評価されてアカデミー賞助演男優賞を受賞しています。
監督と脚本は<シアン・ヘダー>が務め、音楽は『ムーラン・ルージュ』・『ラ・ラ・ランド』の<マリウス・デ・ヴリーズ>が担当しています。