『私、オルガ・ヘプナラヴァー』@<トマーシュ・バインレプ&ペトル・カズダ>監督
4月
24日
経済的に恵まれた家庭に育った22歳の「オルガ・ヘプナロヴァー」は、1973年7月10日、チェコの首都・プラハの中心地で路面電車を待つ群衆にトラックで突っ込み、8人が死亡、12人が負傷する「事故」を起こします。犯行前、「オルガ」は自身の行為は多くの人々から受けた虐待に対する復讐であり、社会に罰を与えたとの犯行声明文を新聞社に送っていました。
両親の無関心と虐待、社会からの疎外やいじめによって心に傷を負った彼女は、自らを「性的障害者」と呼んでいます。大量殺人という形で社会への復讐を果たした「オルガ」は、逮捕後もまったく反省の色を見せることはありませんでした。
本作が長編デビューとなる、<トマーシュ・バインレプ>と<ペトル・カズダ>が監督を務め、ドキュメンタリー的なリアルな描写でオルガというひとりの女性を描いていきます。