ダウ平均株価(9月29日)@終値2万9225ドル61セント
9月
30日
前日に急低下した米長期金利が再び上昇に転じ、ハイテク株を中心に株式の相対的な割高感が意識されています。世界的な金融引き締めが景気を冷やし、企業業績の悪化につながるとの警戒感も相場の重荷となっています。
29日の米長期金利は(3.7%台後半)と前日終値(3.73%)を上回って推移しています。前日は英国中央銀行が一時的に長期債を買い入れるとの発表を受け、米国でも長期金利が低下しましたが、1日で流れが反転しています。米連邦準備理事会(FRB)が急ピッチの利上げを続けるとの見方に変化はありません。
29日発表の週間の米新規失業保険申請件数が「19万3千件」と前の週から「1万6千件」減り、市場予想「21万5千件」も下回りました。市場では労働市場は底堅く、賃金上昇を受けたインフレ観測が続くと受け止められています。
終値は反落し、前日比458ドル13セント(1.54%)安の2万9225ドル61セントで終えています。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに大幅に反落し、前日比314.130ポイント(2.8%)安の1万0737.506でした。
S&p500種株価指数は前日比78.57ポイント(2.1%)安の3640.47で終え、年初来安値を更新しています。