ドローン開発などを手掛けるベンチャー企業「A.L.I.(エー・エル・アイ)テクノロジーズ」(東京)が、空中を走行する「ホバーバイク」の受注を海外で始めます。昨年秋に国内で予約を受け付けたのに続いて中東や米国の富裕層らに「空中バイク」(1台77万7000ドル・約1億円)を売り込み、販売を本格化させます。8日にモナコで開幕する展示イベントで発表、9日に予約受付を始め、来年初めの納車を見込んでいます。
同社が開発したホバーバイク「XTURISMO(エックストゥーリスモ)」は、プロペラで機体を浮かせて地上数メートルの高さを走行します。「次世代型モビリティー(移動手段)」として注目され、レジャーはもちろん、災害現場での救助活動といった幅広い利用法が想定されています。
今年3月には、プロ野球日本ハムの開幕セレモニーで<新庄剛志監督>が乗って登場し、ファンを沸かせました。ただ、日本では法律上、私有地での走行に限られ、今のところ受注台数はわずかにとどまっています。
一方、中東諸国では走行規制が緩く、既に政府や企業、富裕層から問い合わせが数多く寄せられているといいます。砂漠の上を走行するのにも適しており、国境警備などに活用できるようです。
米国では映画やレースイベントなどの分野で引き合いが強く、「A.L.I.テクノロジーズ」は海外でより大きな需要を見込めると判断しています。製造拠点も現在は国内のみですが、本格販売に併せて中東地域でも近く生産を始めるようです。
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