イタリア南部の古代都市遺跡ポンペイで発掘された大衆食堂のカウンターとみられる遺構(画像:AP=共同)
ユネスコの世界遺産に登録されているイタリア南部の古代都市遺跡ポンペイで27日までに、大衆食堂のカウンターとみられるものが発掘されています。
「テルモポリウム」(=温かい食物を提供する場所)と呼ばれる飲食店でファストフードなどを提供していたと考えられています。ポンペイは西暦79年のベズビオ火山大噴火で埋没しました。「テルモポリウム」はポンペイだけで80店ほどあったといいます。
カウンターの腰の部分にはには、色鮮やかなフレスコ画でマガモや雄鶏などが描かれており、貯蔵場所で見つかったものからカモや魚、カタツムリなどさまざまな食材が使われていたこと推測されています。
保存状態がよく、発掘チームは、「素晴らしい発見だ」と強調。古代の人々が温かい食事やワインを楽しんだ様子がうかがえそうです。
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