「ブラックマンデー」の10月19日月曜日
10月
19日
サーキットブレーカーとは株価指数が大幅下落した時、強制的に一定時間の取引停止が施される制度で(米国市場では15分間停止)、個別銘柄のストップ安・ストップ高とは全く異なる制度です。これが発動される時は、まぎれもなく暴落、いや、大暴落と見ていいでしょう。ちなみに、米国市場では現行制度の下でサーキットブレーカーが発動されたのは、今回が初めてのことでした。
ところが、今から33年前の10月19日(月)には、今回の〈コロナ暴落〉をさらに上回る大暴落が起きました。
10月19日は、世界の金融史で忘れることができない重要な日です。1987年10月19日、米国NY市場で株価が空前絶後の暴落となりました。いわゆる「ブラックマンデー(Black Monday)」と呼ばれるこの日、前週末比▲507.9ドル安の1,738.7ドルとなり、たった1日における下落率▲22.6%は、今も破られていない〈不滅の下げ幅〉です。
1987年10月19日、ごく普通の週末が終わり、ごく普通の週明けを迎えていました。しかし、ニューヨーク市場が開くと大量の売り注文が殺到し、全く値が付かない状況となります。そして、寄り付いた後も売りが売りを呼ぶ連鎖となり、史上最大の暴落を記録しました。