天体「クワオアー(クワオワー)」には大気なし
11月
30日
太陽系外縁では、準惑星の 「冥王星」 (直径約2400キロ)に窒素などの大気があることが米探査機による観測で明らかになっています。
研究チームは東大木曽観測所(長野県木曽町)の口径105センチの望遠鏡と超広視野動画カメラ「トモエゴゼン」を使い、6月28日夜、「へび座」の恒星の手前を「クワオアー」が横切り45秒余りのあいだ隠す様子が観測されました。「クワオアー」に大気があれば恒星の光が屈折するため、横切る前後に明るさがゆっくり変化するはずですが、瞬時に変化していました。
遠くの恒星はもともと暗い星ですが、「トモエゴゼン」の感度が高いため、明るさの変化を精密に観測できています。今後も同様の方法で、他の太陽系外縁天体の大気を調べられる可能性があるといいます。