「オウサマゲンゴロウモドキ」(画像:石川県ふれあい昆虫館提供)
欧州北部に生息し、現存するゲンゴロウの中で世界最大種の「オウサマゲンゴロウモドキ」が16日から、石川県ふれあい昆虫館(白山市八幡町)などで展示されています。
同種が国内で生きたまま展示されるのは初めてで、担当者は「日本のゲンゴロウとは姿形が違う。優雅に泳ぐ姿を見てほしい」としています。
「オウサマゲンゴロウモドキ」は体長38~44ミリと世界最大級。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで危急種に指定され、絶滅の危機にあります。今回展示されるのは欧州のラトビアで捕獲されたもので、生息域外で新たな繁殖方法などを探る「域外保全」の一環。
ゲンゴロウの新種発見や希少種の繁殖などで高い実績を誇る同館を含む国内3施設(同館/福島県猪苗代町:アクアマリンいなわしろカワセミ水族館/山梨県北杜市:北杜市オオムラサキセンター)で展示し、新たな知見を共有するそうです。