「メガマウスザメ」の全身骨格標本@鴨川シーワールド
12月
8日
同館によりますと、「メガマウスザメ」は体長が最大7メートルほどになり、名前通りの巨大な口が特徴。捕獲記録は世界で135例、うち日本では今回の標本を含め23例と少なく、生態には不明な点が多いサメです。
標本にしたのは、体長約5・4メートル、体重約1・2トンの雌。昨年5月、千葉県館山市洲崎沖で定置網にかかり保護前に死んだため、同館が研究用に引き取りました。
北海道大の<仲谷一宏>名誉教授の指導を受け解剖。文化財の保存処理技術に定評がある吉田生物研究所(京都市)の協力を受け、骨は水分を含んだ軟骨で扱いが難しく、そのまま乾燥させると収縮してしまいますが、軟骨内の水分を固形のアルコールに置き換える特殊な処理を施すことで標本化に成功しています。