お茶菓子(110)和菓子「饅頭」(2)
9月
15日
薄い白い皮の内側には、小豆の「こしあん」が詰められています。上部には季節の和菓子らしく「秋桜」を模した飾りが付けられ、茶席で使われる主菓子のひとつとしての体裁をしています。
「饅頭」の種類も色々ありますが、これは俗に言われる「薯蕷(じょうよ)饅頭」で、すりおろした薯蕷(ナガイモ)の粘りを利用して米粉(薯蕷粉、上新粉)を練り上げ、その生地で餡等を包んでしっとりと蒸し上げた饅頭で、「上用饅頭」とも言い、紅白饅頭や織部饅頭などがこれにあたります。