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今年の読書(15)『警視の因縁』デボラ・クロンビー(講談社文庫)

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今年の読書(15)『警視の因縁...
<警視キンケイド>シリーズも、前作 『警視の偽装』 に次いで、本書で第13作目になります。

3歳の娘<シャーロット>を花屋の主人に預けたまま、テキスタイル・アーティストの<サンドラ>が失踪して3ヶ月、こんどは、その夫<ナツ>がベビーシッタに<シャーロット>をあずけたまま姿を消してしまいます。<ナツ>の知人であり、<ジェマ>の友人でもある<ヘイゼル>から相談を受けた<ジェマ>は、私的に調べ出しますが、<ナツ>の死体が公園で発見され、<キンケイド>も捜査に乗り出してきます。

作品を重ねるごとに社会派ミステリーの色彩が濃くなっていくようで、前作『警視の偽装』では、第二次世界大戦下のドイツのユダヤ人迫害が事件の背景に隠されていましたが、本書では、イギリスの移民問題やバングラデッシュなどの女性の処遇問題を絡めています。

最後に<ヘイゼル>の段取りで、<キンケイド>と<ジェマ>は、仲間に見守られて結婚式を挙げますが、残された3歳の遺児<シャーロット>のその後が気になる終わり方でした。
#文庫本 #読書

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