今年の読書(66)『黒い羽根』誉田哲也(光文社文庫)
5月
29日
本書もそのホラーサスペンスともいえる内容で、最後まで展開がどうなるのかと一気に読み終え、最後の4行の締めくくりには唸ってしまいました。
23歳の<君島典子>は、右肩に「黒い瑕」があり、幼い頃から激しい痛みと出血に悩んできましたが治癒することなく、病院を転々とした末にたどり着いたのが遺伝子治療でした。
同じような境遇の治験者と山里離れた軽井沢の山奥にある研究所を訪れるのですが、そこには何体もの惨殺された死体が点在していました。
犯人は何者なのか、閉ざされた施設の中で<典子>たちの恐怖の時間が始まります。
DNAという医学的な要素を取り入れたホラーサスペンスとして、楽しめた一冊です。
投稿日 2016-05-30 08:24
ワオ!と言っているユーザー