今宵も、キープしている「ジョニ黒」でくつろごうと顔出ししました<憩い処【乾杯】>ですが、お隣の方が「超熱燗」を頼まれました。
単に「熱燗」といえば(50℃)前後を指し、常温(冷や)から順次「日向燗」(32℃)・「人肌燗」(37℃)・「ぬる燗」(40℃)・「上燗」(45℃)と呼び分けられていますが、隣席のお客さんは「飛び切り燗」(55℃)以上の「超熱燗」をご希望のようで、熱湯で湯煎している器から湯気が立ち上っていました。
本来日本酒はお神酒をはじめ、冠婚の儀礼などに「熱燗」を用いることはありませんし、渡世稼業の兄弟盃や手打ち式なども、すべて(冷や)を用いています。
嵯峨天皇に使えた<藤原冬嗣>は、天長二年(825年)、天皇が交野ガ原に秋の狩りに出かけた際に急に冷え込み、日本で最初の「熱燗」を献上したとされています。
その故事にならって、彼が著した『貞順故実聞書条々』には、「熱燗」は重陽の節句の9月9日から3月2日までと記されています。
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