『裂壊』<警視庁失踪課・高城賢吾>堂場瞬一(中公文庫)
6月
25日
半年に一度行われる失踪課課長査察を間近に控え、室長の<阿比留真弓>が出勤してこないのを不審に思った<高城>は、急きょ自宅に出向きましたが何も掴めず、<阿比留>の個人的な私生活を何も知らされていないことに気づかされます。
そんな折、<広瀬>と言う大学生が恋人の<鈴木美知>が行方不明で、部屋が荒らされているという相談が持ちかけられます。
<高城>たちは二つの失踪事件の捜査段階で、<鈴木美知>は<阿比留>の娘であることを突き止め、5年前に起こった高校生による爆弾事件に<阿比留>母娘が関係していることを突き止めていきます。
査察の時間までに、無事室長を探しださなければ失踪課の解体もあり得る中で、<高城>たちの不休の捜査が進んでいきます。
本書で<阿比留>室長の過去が洗い出され、彼女の娘に対する行動が<高城>に不信感を与え、今後の二人の動向が気になる終わり方でした。