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神戸:ファルコンの散歩メモ

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『QED 六歌仙の暗号』高田崇史(講談社文庫)

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明邦大学では、「七福神」の調査中に自動車事故死で死んだ<斉藤健昇>の事件以来、「七福神は呪われている」ということで大学での研究はタブーとなっていました。

文学部4年生の<斉藤貴子>は、兄の意志を継ぎ「七福神」を主題とした論文をまとめようと担当助教授<木村継臣>に許可を求め、仲の良かった先輩<棚旗奈々>と一緒に京都に出向いていきます。

出向いた京都では<QEDシリーズ>の主人公<桑原崇>と同行して京都の社寺を回りますが、大学では(布袋さん)と呼ばれる体格のいい薬理学の<佐木>教授が毒死、その助手の<星田>までもが刺殺されてしまう事件が連続して起こります。

おめでたい存在とされる「七福神」に隠された秘密を暴くとともに、『古今和歌集』の選者<紀貫之>が、序文の「仮名序」において、「六歌仙」をあえて非難するような文を書いているのは何故かの疑問を、見事な歴史の知識と分析で<桑原>が解き明かしていく過程は圧巻であり、精緻を極めた構成に圧倒されれる一冊でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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