『ソロモンの犬』道尾秀介(文春文庫)
3月
9日
<静>は、事故の起こる前に<陽介>の飼い犬<オービー>が変な行動をとるのを見ており、急に車道に走り出してリードに引っ張られて<陽介>は事故にあってしまいます。
何が原因なのかが気になる<静>は、同じ大学の動物生態学者の<間宮未知夫>の自宅を訪問、犬の行動についての講義を受けるなか、母親の<鏡子>が首吊り自殺で亡くなってしまいます。
<陽介>や<鏡子>の事件を縦軸に、<静>が恋心を寄せる<智佳>との純真な恋心を横軸として、また犬の行動が大きな伏線となるミステリーが楽しめた一冊でした。