殺人事件ばかりがミステリーではないという視点から、「人の死なないミステリー」が、4人の作家のアンソロジーとして4編が納められています。
書き手はミステリーの範疇で、心に温まる<ほっこり>とさせる組み立てを考えなければいけません。
納められている作品は、
伊坂幸太郎 『BEE』 中山 七里『二百十日の風』 柚月 裕子『心を掬う』 吉川 英梨『18番テーブルの幽霊』です。
『二百十日の風』以外は、各著者の作品として今までに登場している馴染のある主人公が、それぞれ登場する短篇仕立てになっています。
<伊坂>さんの「兜シリーズ」としてのユーモア、<中山>さんのファンタジーを思わせる結末、<柚月>さんの真摯な検事役の歯切れ良さ、<吉川>さんの刑事 <原麻希> の母親目線での事件の解決と、どれもが楽しめる内容でした。
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投稿日 2015-02-08 08:36
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2015-02-08 08:43
ワオ!と言っているユーザー