小・中学校と私立の女子高に通っていた<優子>は、高校は男女共学の学校に通い出しますが、のんびりと過ごしてきた影響で1学期の成績がよくありません。
後妻の継母<ミドリ>は、<優子>に物理学の大学院生<美和>を付けるのですが、相性がいいのか10歳も年が離れている割には、色々と人生の悩みとか、恋人のことを話題に夏休みを過ごしていきます。
高校での自己紹介の際、「パンが好きです」の一言でパン好きの<富田>君と仲良くなり、パン屋巡りが始まります。
そんな折、家庭教師の<美和>の体に突然実母<聡子>が乗り移り、お父さんとの恋愛のことや<優子>自身の出生の秘密を聞かされてしまいます。
『うさぎパン』は、2007年第2回ダ・ヴィンチ文学賞受賞作(タイトル変更)で、家族愛と友達の友情を絡ませ、一人の少女の成長記録として、ほのぼのとした味わいが残る作品でした。
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