時代小説が多い畠中恵さんですが、これは現代物の数少ない一冊です。 副題のタイトルには、<佐倉聖の事件簿>とあります。 元暴走族の<聖>は21歳の大学生ですが、腹違いの8歳したの弟<拓>の面倒を見ながら、引退した大物政治家<大堂剛>の事務所で事務員として働いています。 <聖>は、腕っ節が強くて機転が効くということで、<大堂>の事務所『アキラ』に持ち込まれる陳情や難事件、トラブルなどの解決に駆り出され、後始末を付ける活躍が、ユーモアを交えて編纂されている短篇集です。 政治家の事務所の現状と、選挙の実情などの裏話を入れながらの構成は、楽しめました。 政治家に必要なモノは、<気力・体力・時の運>と言わしめていますが、奥深い「アコギ」な世界が垣間見れる一冊でした。
投稿日 2013-01-25 07:40
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投稿日 2013-01-25 17:35
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投稿日 2013-01-25 18:11
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投稿日 2013-01-25 18:27
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