今年の読書(66)『百歳の景色見たいと母は言い』市毛良枝(小学館)
12月
3日
著者<市毛良枝>(75)は、1971年にドラマ『「冬の華』でデビュー。テレビ、映画、舞台、講演と幅広く活躍しています。40歳から始めた登山を趣味とし、1993年にキリマンジャロ、のちにヒマラヤの山々にも登り、著書に『山なんて嫌いだった』・『73歳、ひとり楽しむ山歩き』などがあります。現在、<豆原一成>(JO1)とダブル主演を務めた映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』が上映中です。
本書は『百歳の景色見たいと母は言い』、2025年11月28日に刊行されています。老いていく親に伴走して介護に翻弄される毎日、施設への入居、在宅介護、笑顔が見たくて車椅子で連れて行ったアメリカ・オレゴンへの海外旅行など、母を100歳で看取るまでの日々がつづられているエッセイ集です。
市毛さんのお母様は、2004年・2005年に脳梗塞を発症後、要介護状態になり、2016年に100歳10か月で亡くなられています。
母と娘の生き方を通して、素晴らしい思い出が人生の糧になり、最後は介護される側も介護をする側も後悔しない人生を送ることになるということをポジティブなメッセージとして伝えてくれています。









