今年の読書(17)『ラブコメ今昔』有川浩(角川文庫)
1月
31日
その延長として自衛隊を舞台にしたラブコメディー小説として 『クジラの彼』 があり、本書はそれに次ぐ第2弾となります。
本書にはタイトルになっている『ラブコメ今昔』をはじめ6編が納められており、自衛官としての結婚観や男女間の恋愛模様がユーモラスに描かれていました。
著者は高知県出身ながら阪急沿線に住んでいた影響でしょうか、『軍事とオタクと彼』に登場する<桜木歌穂>の関西弁の会話が実に痛快で、彼より2歳年上の25歳の女として、海外派遣で会えない期間のせつない乙女心が、面白く描かれていました。