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ツナ缶レビュー zu-mix3.0

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  • ハッシュタグ「#油漬」の検索結果78件

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■初めての方は、国産ツナ缶の面白いとこをつまみ食いできる #めずらしいツナ缶 がおすすめです。

ゴースト「ツナ缶にしき」にご用の方は、←からどうぞ。



 おしらせ

 ・zu-mix3.0自家通販でツナ缶解説本を手売りしています。クレカ対応。

 ツナ缶レビューに大ボリュームの解説を交えた「ツナ缶の本 The Unlimited」が人気です。




いちまる 焼津の綱元(焼津の綱本) カツオ荒ほぐしこめ油漬を食べたレビュー

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いちまる 焼津の綱本 カツオ荒...

いちまる 焼津の綱本 カツオ荒ほぐしこめ油漬

かつお米油漬けフレーク・高級品


"自社船(第18松友丸)で漁獲し自社目利き部門が見たてた選りすぐりのカツオを使用。昔ながらの製法にこだわり国産野菜の旨味とこめ油で味つけしました。"



 

ツナ缶多様性に舞い戻ったいちまる



 焼津を代表する水産加工業・いちまる。ツナ缶の製造販売は昭和期におこなっていたものの、ここ最近(資料を集め始めた2013年以降)は自社ブランドツナ缶の展開を行っていなかった。

 そんな中、2015年になってカツオをベースにしたおかず缶「カンティパスト」のプロダクトによって舞い戻り、2018年4月下旬~5月初めに「焼津の綱本」ブランドとしてカツオ・マグロ油漬缶をローンチするに至った。

 

 多くの缶詰会社が自社ブランドで製造するツナ缶は、従業員向けの福利厚生をルーツとしてるものが多く、常軌を逸したコストパフォーマンスと硬派な製品設計という点で共通している。現在のいちまるは自社で缶詰製造設備を持っていないものの、焼津のサスナにOEMすることで前出のカンティパストと焼津の綱本をプロダクトしている。この方法は缶詰会社・プロダクトした販売会社ともに利のある方法で、販売会社は膨大なツナ缶製造工場建設費用を払わなくて済むし、缶詰会社はOEM引き受けによって発注元が増え経営基盤の安定化・持ち込まれた企画を実際に設計製造することで得るノウハウを吸収できる。そして、カンティパストの求めた答がツナ缶の交叉と変異であるなら、焼津の綱本は「原点に立ち返った日本のツナ缶づくり」を答にしているのが容易にわかる。

 昭和の輸出全盛期~内販シフト過度期を思わせるスリーブのデザインは花上貴之氏によるもので、上述した製品コンセプトの表現は勿論のこと、ただレトロ感だけに留まらないツナ缶の原点を21世紀のいま剛速球で投げかけた怪作といえよう。



 とろつな・しろつな(No.105No.106)と同様、兄弟品としてマグロ缶がある。こちらは後日取り上げたい。

 原材料はおりづるフレーク(No.36)を踏襲し、油をこめ油に変えているようだ。この油替えと国産かつおが味にどう影響を及ぼしているか興味がわいてくる。

 とろつな・しろつなの例にもれず販路は非常に狭いので、取り扱い店舗は公式ツイッターで確認してほしい。2018.3製造。

 

 

缶を開けたところ



  

 一般的なかつお油漬缶と比較して身が大きい。かつおらしいしっかりした食感を保ちながら、こめ油によって油のギトギト感を相殺している。

醤油やごはんとの相性もばっちりで、どの料理にも合わせやすいだろう。





 「カツオのツナ缶」からネガティブなイメージを抱かれやすく、何かと消費者にのけ者扱いされやすいかつお油漬缶だが、本品は「原点に立ち返った日本のツナ缶づくり」という点を実直に組み立てた製品といえる。

 贈答品として強く意識されたパッケージ・味・販路の製品が増えてきた。





各種評価



・グレード ★★★★☆ 4.5

・価格   ★★★★★ 4.9 #400円/缶

・味覚評価 ★★★★☆ 4.1 #贈答品の味

・入手性  ★☆☆☆☆ 0.7 #ドリプラ、しずマル(静岡SA)、鞠子楽市など観光施設に偏在

(1.0を下回るものは、インターネット通販での入手が難しいことを示す)

・原産国  国産



☆スペック



内容量 90g

272kcal/缶 食塩相当量0.8g

原材料 かつお(国産)、米油、野菜ブロス、食塩、エキス(昆布、しいたけ)

JAN:4971330101674 製造固有記号アラホグシカツオ

販売者 株式会社いちまる(静岡県焼津市浜当目1-3-23)

製造所 株式会社サスナ(静岡県焼津市中里824)

Tuna canning review No.107

(註:2020年の食品表示法改正にともない、パッケージの一括表記に魚の産地(魚を水揚げした船の船籍)を記すことが義務付けられた)



 

■参考資料



「こだわりのツナ缶発売 いちまる、自社船で捕った魚使用」日本経済新聞 2018.3

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO28703090Y8A320C1L61000/
#かつお #油漬

ワオ!と言っているユーザー

「ながいずみ印 ホワイトツナ」同人ツナ缶量産品(No.2)制作の軌跡

スレッド
"ツナ缶製造量日本一 静岡生ま... "ツナ缶製造量日本一 静岡生まれの同人ツナ缶"



  zu-mix3.0 ながいずみ印・ホワイトツナ

  びんながまぐろ油入り水煮フレーク

同人ツナ缶(No.2)


忙しい人向け要約



・137kcal/缶でとってもヘルシー

・味は筆者が徹底的にチューニング

・最低ロットを複数人で割って作った。作家ごとに異なる見た目のバージョンあり

・液汁は切らずに食べてほしい

・そのまま食べるのは勿論、おかゆやお茶漬けに混ぜるとよりツナ缶の奥深さが見えてくる



※本記事はツナ缶ブログ屈指の長い記事(2500文字)となった。フルバージョンを同人誌で発表しようと思ってるのにこれだけ長くなってしまった……

腰を据えてゆっくり読んでいただくことをおすすめする。感情的な文言が多いのは許してほしい。



☆同人ツナ缶(No.2)の概要



 世界初の同人ツナ缶(No.1 レビューNo.100)からまもなく2年。びんながの綿実油漬けチャンクとして生まれ、筆者に至高のツナ缶体験を与えた。しかし、1缶3000円をこえる非常に高いコスト、ほぼ自力での製造によって不特定多数への頒布が困難だったNo.1の問題点を克服するため、シーチキンのOEMをおこなっている缶詰会社へ赴きツナ缶を一から作り上げることにした。ハード・ソフト面の両方でこれを結実したのが本品No.2である。

 相変わらず「非売品で有償頒布はできない」ものの、無償頒布に割り切ったことで制約は大幅に緩和され、一個人でツナ缶を製造できた。

 

 ■コンセプトは「さらなる量産化への情報収集と再頒布」と「ビンナガ油入り水煮」、「ラベルデザインのフルスクラッチ」に集約された。



 

「さらなる量産化への情報収集と再頒布」

業界とのつながりがない一個人がBtoB企業に制作を打診するにあたり、問題点と解決策を洗い出すこと。そして、それが実現したら何ができるのかを考えること。ツナ缶の製造と頒布には食品表示法(2020)や景品表示法など、非常に複雑なソフト面の制約がある。しょっぱなから【製品化】を目的としたプロダクトデザインに走れば、噴出する問題点の数々に溺れて一個人のキャパシティを上回ってしまうだろう。ここをNo.1同様に【非売品】と割り切ることで、様々なハードルを下げ、簡易的な量産化の足がかりを得たのである。なお、一般的に出回るツナ缶とまったく同じ衛生基準・製造ラインでつくられ、その中で密封されたツナ缶なので、有償頒布以外の方法(各種同人イベントでノベルティとして本のおまけにする、グッズセットに同梱する、差し入れetc)で頒布ができる。



 

「ビンナガ油入り水煮」

完全に私の趣味だ。製品化された市井のツナ缶たちで「びんながまぐろの」「油入り水煮」という二つを併せ持った製品は観測できていない。2013年より前に存在したり、試作設計をおこなったり、海外に存在する可能性は否めないが、少なくとも私がびんなが油入り水煮というカテゴリを今まで見たことがなかったために「同人なのだから自分で作ろう」と思い制作に踏み切ったのは何らおかしな話ではないだろう。缶詰会社には油入り水煮を作りたい旨リクエストして、ラベル製作と並行して二人三脚で試作を重ねた。これにより、同人ツナ缶は今まで消費者が食べたことのなかったツナ缶の味をもつオンリーワンの缶詰となった。



 

「ラベルデザインのフルスクラッチ」

ツナ缶の顔がラベルだ。おいしさや製品の訴求点を表現し、同時に【一括表記】という食品表示法で義務付けられた表記(原材料とか製造所とかの書かれた枠)の仕様を関係省庁と足並みをそろえ反映しなければいけない。ラベルデザインの制約で【一括表記】をはじめ、栄養成分表記、リサイクルマークを入れる必要がある。それによって多くの制約が生まれた。文字サイズ、リサイクルマークの大きさ、製造所の表記、栄養成分の検査など。

 また、今回は缶の天面・側面の両方を使うことで、よりグラフィカルに、作家が表現したいものをツナ缶の上で表現できるようにした。この表記を固めるまでの紆余曲折で筆者が悲鳴を上げそうになった。なにより、作家の自由度をある程度確保することで、その作家のファンがツナ缶で喜び、さらに高品質な国産ツナ缶の味を喧伝する営業係として機能するのだ。これがSNSなどで拡散すれば、ツナ缶多様性の浸透をこいねがう筆者にとって感涙の極みだ。

 

 上記のコンセプトをもとに、試作、味の改良、ラベルデザインの策定をおこない、5/24に初期ロットが生まれた。リアルでのお披露目は6/2に乱入するT-1グランプリまでかかってしまうが、今夏以降のイベントで順次「本のおまけ」として頒布する予定だ。

 また、この同人ツナ缶(白缶)で「ITO(イニシャル・ツナ缶・オファリング)」を実施。同人ツナ缶のコンセプトに賛同した作家数人に、私の発注した同人ツナ缶を製造原価と同額で引き渡した。要は身内で発注数を取りまとめたら(一般的な発注数量を大きく下回ってるけど、そこは缶詰会社の強い厚意で)引き受けてもらえる運びとなった。

 (なお、不渡りが起こったらそのツナ缶を全て自分用に転用する覚悟でいたのは言うまでもない)

 ずいぶん前置きが長くなってしまったが、この同人ツナ缶を実食レビューしよう。2018.5製。



 

缶を開けたところ





 見た目は非常に白くて綺麗。一般的なびんなが油漬製品と異なり、油の分量が少ないことでびんなが本来のカラーがあらわれることに由来する。

 スペックの食塩相当量を見てわかる通り、下味が一般的な油漬缶よりしょっぱい。その代わり、魚特有の生臭さは引っ込んで全く目立たない。水煮・油入り水煮特有の現象を、下味をつかさどる原材料の混合比をコンマ単位で変えて、豆腐めいた魚の生臭さを目立たなくした。液汁は捨てないでほしい。

 そのまま食べるのはもちろん、缶を開けてお茶漬け・おかゆに混ぜるだけでも手軽においしく楽しめる。製品コンセプトから油を減らしたことでお茶漬けのさっぱり感をキープでき、極上のツナ缶体験ができるだろう。





 見た目のミーハーさだけで終わらない。転び方によってはツナ缶多様性、一般人のツナ缶意識すらも変えるほどの革命を起こしうる同人ツナ缶。

 有償頒布不可というソフト面・味の追求というハード面。いずれも発展途上だが、これはプロトタイプだ。今後の伸びしろとして捉え、これからも育てていきたい。







☆各種評価



・グレード ★★★★☆ 3.9

・価格   ★★★★☆ --- #製造原価200円超!

・味覚評価 ★★★★★ 4.8 #私の作りたかったツナ缶・二つ目

・入手性  ☆☆☆☆☆ 0.1 #非売品、本のおまけ

・原産国  国産



☆スペック



内容量 70g

137kcal/缶 食塩相当量1.1g

原材料 びんながまぐろ(国産)、大豆油、食塩、野菜エキス

JAN:なし  製造固有記号なし

デザイン zu-mix3.0 長井ずみ

製造所 山梨罐詰株式会社(静岡県静岡市清水区興津中町974)

Tuna canning review No.112
#びんながまぐろ #めずらしいツナ缶 #気合の入ったツナ缶レビュー #油漬

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伊豆川飼料 しろつなを食べたレビュー

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伊豆川飼料 しろつなを食べたレ... 伊豆川飼料 しろつなを食べたレ...
“びんちょうまぐろを使用した、きれいな白い身が特徴のフレークタイプのツナ缶。つな兄弟の弟。”





伊豆川飼料 しろつな

びんながまぐろ油漬けフレーク・高級品





飼料会社のツナ缶・弟



 前回、伊豆川飼料の兄貴分「とろつな」を解説したが、今回は弟分の「しろつな」を取り上げる。全体的な解説は前回の記事(No.105)を読んで頂きたい。

 きはだが兄で、びんながが弟。引っかかるところもあるが……



 本品「しろつな」は、伊豆川飼料と取引のある缶詰会社(駒越食品)がタッグを組んだもので、兄貴分同様に現代的なデザイン思想をスリーブに落とし込んでいる。こちらは白さを演出するためにクリーム色をまとった。

 

 

……例にもれず駒越食品・ニッポンツナホワイト(No.33)のリネーム品とか?



 兄貴分ほどハッキリ分かれているわけではない。原材料の配列はニッポンツナホワイトと一致するが、本品の缶カロリーは246.4kcalで、ニッポンツナホワイトは246kcal/缶。両社とも内容量は同じだ。四捨五入したら同一製品に……判断に悩む。

 真相は闇の中だが、きわめてニッポンツナホワイトに近い、生き別れのフォロワー製品ということにしておこう。仮にこれが同一仕様でも、異なる仕様でも、損をする人は誰もいないはずだ。値段ベースならベイドリームのヒバリヤだと駒越食品の製品安いし……

 販路はドリームプラザ等で狭い。公式サイトの取り扱いショップページを確認のこと。2017.10製。スリーブの中身は黄土色の無地缶(P4号DR缶)だ。2017.10製。



缶を開けたところ・味





 

一緒でした。



 同一仕様の自社ブランド品・ニッポンツナホワイトと並べた。原材料の配合、使われるまぐろの身、細かさ、ほぼ一致している。

 ベースとなった製品らしい味と個性が活きていて、シーチキンLフレークめいてしっとりとしたホワイトミートの感覚を楽しめる。生臭さをいなす程度に薄味で、他の調味料と喧嘩しない。

 中身は瓜二つ。二つ並べて食べ比べたが違いがわからない。しいて言えば缶ふたの印字機の書体が微妙に違う。

 なお、比較レビューで残った分はお茶漬けに供した。砂糖とうまみ調味料で味をまろやかに整えてあり、暖かい料理と相性が良い印象。



 元来普及品クラスのホワイトミート製品として高いポテンシャルのあったニッポンツナホワイトを現代的に再デザインしたものだ。兄貴分とともに、これを付け焼刃とみるか意欲的な試みとみるか、判断は分かれるところと思う。ただ、筆者としては……今取り組んでるツナ缶の私事を考えると、考えうる限りの少ないリソースで新しいプロダクトを開発するというこの二者を批判しようとは思わない。製品の価値は見た人が・もらった人が決めたら良いだけの話だ。



☆各種評価



・グレード ★★★★☆ 3.8

・価格   ★★★★☆ 4.0 #324円/個 (エスパルスドリームプラザかんづめ市場)

・味覚評価 ★★★☆☆ 3.1 #ニッポンツナホワイトと同じ

・入手性  ★☆☆☆☆ 0.9 #販路が独特で、ネット通販なし

・原産国  国産



☆スペック

内容量 80g

245kcal/缶 食塩相当量0.5g タンパク質14.2g

原材料 びんながまぐろ、大豆油、野菜スープ、食塩、砂糖、調味料(アミノ酸等)

JAN:なし 製造固有記号AC2・KGS

販売者 伊豆川飼料株式会社 (静岡市清水区横砂南町4番35号) 製品ページ

Tuna canning review No.106
#びんながまぐろ #油漬 #駒越食品

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伊豆川飼料 とろつなを食べたレビュー

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伊豆川飼料 とろつなを食べたレ...
“ パスタや炊き込みご飯に使っても、そのまま食べておつまみにしても最適です。 つな兄弟の兄。”



伊豆川飼料 とろつな

きはだまぐろ油漬けスライス・高級品





飼料会社のツナ缶



 伊豆川飼料は、静岡で魚を原材料とした飼料・肥料を製造する会社だ。飼料というといまいちピンとこないかもしれないが、ツナ缶の原材料からハネられたまぐろ・かつおの破片(頭や尾を含む、ツナ缶にしなかった部位ほぼすべて。=加工残渣)を缶詰会社から購入して、骨ごと細かく砕いて、農作物の肥料に作り替えている……という感じになる。

 ツナ缶ではおよそ魚体の60%がツナ缶になるのだが、残りの40%は食べられない。余すことなく再利用して、環境負荷を減らすと同時に「生き物を無駄なく頂く」ことができている。そういう意味で、ツナ缶の製造にも深くかかわっているのだ。



 本品「とろつな」は、その伊豆川飼料と取引のある缶詰会社(駒越食品)がタッグを組み、普段表に出ない飼料会社の想いのたけをパッケージやリーフレットに表現することで、競争の激しい高級ツナ缶市場にエントリーしたものである。2010年代後半のフラットなデザイン思想をスリーブに反映できたのは、異業種ならでは。

 また、兄弟品──名実ともにつな兄弟の弟・しろつな(びんなが油漬 No.106)がある。

 

 

……でもこれ駒越食品・まぐろ中とろ(No.23)のリネーム品じゃない?



 いや、違う。ツナ缶意識の高まった読者は筆者とともにまぐろ中とろとの著しい類似性を指摘するが、細部が異なる。

 原材料の配列はまぐろ中とろと一致するが、本品の缶カロリーは245kcalで、中とろの249kcal/缶を下回っている。食塩相当量も低い。同一仕様の製品というよりはOEM向けに再設計したものと思われる。


【2018.7.19追記】7/3、伊豆川飼料へ取材に行って、これがまぐろ中とろと同一仕様のツナ缶であることが確定した。したがって、とろつな・しろつな共に駒越食品の製品をOEMとした製品だ。上記の消し線はレビュー当時の考察である。

 販路はドリームプラザ等きわめて狭いので、公式サイトの取り扱いショップページを確認してほしい。2017.11製。スリーブの中身は黄土色の無地缶(P4号DR缶)だ。



缶を開けたところ・味





 香りや味の第一印象はまぐろ中とろと大差ない。若干あっさりしているかなという所感を抱いたが、ブラインドテストして利きツナできる自信はない。

 製品単体だけでの評価でいけば、このスライスされた大きな身と柔らかな食感は、多くの人を虜にするだろう。油もシーチキンLフレークよりはあっさりしていて、くどさ・えぐみは少ない。



 食べれば食べるほどまぐろ中とろのプロダクトパフォーマンスが分かる。それを伊豆川飼料という、地続きだが異業種の会社が現代的に再デザインしたという意義は確かにある。

 実売価格は倍ほど高くなったが、スリーブに入れたことで贈答品としても見劣りしなくなった。この点は「缶のまま渡すにはちょっと……」という同製品の弱点を克服していることになる。



 眠れる自社ブランドツナ缶を、異業種の会社がOEMで掘り起こして再循環させる。

 ともすれば「焼き増し」と言われかねないが、完全新規のプロダクトを外す(No.26)よりは既製品ベースのプロダクトで堅実にまとめ、スリーブによる高級感の演出や新規ブランドが妥当か市場に聞いてみるという行動は賢いと私は思う。とくに2010年代後半のデザイントレンド──インスタ映えを強く意識したデザインのツナ缶は初めてなのだから。



 筆者としては、BtoBの企業がツナ缶多様性の表舞台に出てきたことを歓迎したい。





☆各種評価



・グレード ★★★★☆ 3.8

・価格   ★★★★☆ 4.0 #324円/個 (エスパルスドリームプラザかんづめ市場)

・味覚評価 ★★★★☆ 4.2 #まぐろ中とろを現代的に再デザインしたフォロワー

・入手性  ★☆☆☆☆ 0.9 #販路が独特で、ネット通販なし

・原産国  国産



☆スペック

内容量 80g

245kcal/缶 食塩相当量0.9g タンパク質14.5g

原材料 きはだまぐろ、大豆油、野菜スープ、オリーブ油、白醤油、食塩、昆布エキス、椎茸エキス、調味料(アミノ酸等)、くん液、(原材料の一部に小麦を含む)

JAN:なし 製造固有記号YN4C KGS

販売者 伊豆川飼料株式会社 (静岡市清水区横砂南町4番35号) 製品ページ

Tuna canning review No.105
#きはだまぐろ #スライス #気合の入ったツナ缶レビュー #油漬 #駒越食品

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伊藤食品 あいこちゃんの給食・ライトツナ 業務用ツナ缶レビュー

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あいこちゃんの給食シリーズ・ま... あいこちゃんの給食シリーズ・まぐろ油漬フレーク



  伊藤食品 あいこちゃんの給食シリーズ

  まぐろ油漬フレーク(ライトツナ)

  きはだまぐろ油漬けフレーク・準高級品





貴重な国産業務用ツナ缶



 クリスマスの足音も消えた12月最終週、水面下の交渉が実って長井家に届けられた「クリスマスプレゼント」。ツナがぎっしり1705g入ってる。

 桁違いのカロリーや食塩相当量がゆえ長靴に入りきらないし、ツリーに飾れば転倒する、もちろんサンタさんも腰が痛くなる、業務用のツナ缶だ。クリスマスの飾りつけにぴったりの金色は鮪ライトツナを想起させるが、中身は美味しいツナ油漬(No.103)のスケールアップという成りだ。原材料の並びも全く同じ。

 見た目通りBtoB用の製品で、同じ流通的特性を持つシーチキン1705gと違い問屋卸が存在していない(直接契約?)ようで、入手には困難をきわめる……というか一般人が普通の形で手に入るのかこれ?

 2016.3製造。これを、昨年12/31に開催されたイモ・コメの論評本をつくるサークル大谷号の合同打ち上げに持って行った。おととしの冬・シーチキン1705gの単独レビューで提唱した「業務用のツナ缶も24人で割れば71グラムだから、人類が美味しく食べられる」。その仮説を証明するために。

 会場には大谷号の号令によって集まった方々……農家さんから声優さんまで、13人が集まった。つまり一人131g。スーパーにある一回り大きいツナ缶と同等くらいの分量だ、これなら美味しく食べられるかもしれない。

 

 缶を開けたところ



  

 きはだまぐろの色だ。液汁ひたひたに見えるが、これは底に固まって沈んでいる身と絡ませる用のものだ。混ぜるとよくあるツナ缶の湿り気と液汁の割合になる。

 塩気や脂っこさは前出の美味しいツナにそっくりで、身の大きさと食感が業務用特有の大きなフレークになっているという印象だ。シーチキンLフレーク1705gよりはあっさりしている。適度な塩味が打ち上げに持ち込まれた酒を進めてくれる。



  

 完食した。普通に普通の味がする業務用国産ツナ缶。料理に使われても程よい存在感が料理の品質を下支えしてくれるだろう。

 打ち上げの参加者からは「普通においしくて食べやすい」「ごはんとの相性がよさそう」という声をもらった。全員から好評だった。



~~



  

 なお、アグレッシブな食べ方で最後の一滴まで美味しく頂かれたことを末筆に記しておきたい。

 

☆各種評価



・グレード ★★★★☆ 3.9

・価格  【業・務・用】

・味覚評価 ★★★★☆ 3.8 #みんなで食べればこわくない

・入手性  ☆☆☆☆☆ 0.0 #BtoB製品だよ!

・原産国  国産



☆スペック



内容量 1,705g

5,115kcal/缶 食塩相当量19.5g

原材料 まぐろ、大豆油、オニオンペースト、野菜エキス、食塩

JAN:なし 製造固有記号YN2./ITO (商品番号6300004)

製造者 伊藤食品株式会社(静岡県静岡市清水区幸町2-67)

Tuna canning review No.101
#きはだまぐろ #めずらしいツナ缶 #伊藤食品 #油漬

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伊藤食品 美味しいツナ油漬けフレークを食べたレビュー

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伊藤食品 美味しいツナ油漬けフ...
“静岡自社工場でフレーク状にほぐしたまぐろを、大豆油と北海道産たまねぎを使用した国産野菜スープで漬け込みました。化学調味料不使用。”





  伊藤食品 美味しいツナ まぐろ油漬けフレーク

  きはだまぐろ油漬フレーク・普及品





Amazonで買える最適なツナ缶



 伊藤食品は生協や宝幸をはじめとしたOEMを数多に引き受ける缶詰会社で、消費者意識にこたえ普及品で健康志向の自社ブランドを送り出している。ツナ缶に健康意識を求める消費者は相も変わらず増え続けており、市場において存在感のある製品も高級路線と健康路線の二極化が進んでいる。

 美味しいツナシリーズの共通点として、国産ツナ缶でありながら百均で見かけることも多い。しかもAmazonでco.jp配送、さらに同サイト内でボッタ値がついていない中で最も筆者がおすすめする製品だ。逆に言えば、数多の自社通販で多くのツナ缶の引き出しを使える筆者も「Amazonで買える範囲内でおすすめできる製品」では美味しいツナシリーズくらいしか進められないというのも事実だ……だってマケプレ扱いのやつは上乗せしてあるんだもん……co.jp限定って書いてあるシーチキンは沖縄市場向けのインドネシア製DR缶で、セブンプレミアムのほうが同じ中身で安いんだもん……

 そして、原材料は「まぐろ」と指定しているが、今のところきはだまぐろが使用されている。今後原材料きはだまぐろが高騰したときメバチ等を使えるよう準備してある。



外観の特徴



  

 やはり普及品の価格帯で食品添加物を最大限減らしたことは強みだ。パッケージにも大きく食塩不使用・7大アレルゲン不使用をうたっている。

 平たい缶に気づいた人はツナ缶意識が高い。これは台湾製の缶で、国産ツナ缶で採用してるのは恐らく伊藤食品とそのOEMの普及品だけだ。開けやすさや開缶音のキレは国産品(東洋製罐など)と遜色ない。

 Amazonに限らず、たまにスーパーで見かける。たぶん伊藤食品の鯖缶置いてあるとこなら取り寄せもできるはず。2015.11製造。2年じっくり寝かせた製品を開ける。



缶を開けたところ・味



  

 液汁ひたひた液汁に対する油の割合が少なく、油漬缶の中ではあっさりしている。身が細かく、フレーカーのほぐし度は細かく設定されているようだ。

 野菜と塩の下味がしっかりついていて、たまねぎの風味としょっぱさが先に来る。

 もちろん魚臭さは感じない。魚臭さの存在を忘れてしまうほどの品質を持っているという幸せ。

 

 ツナマヨの原材料に使うと、身の細かさをアドバンテージに変えられるだろう。ごはんにかけるには若干ボリュームが足りず、三洋食品のプリンス赤缶(No.69)山梨罐詰のまぐろフレーク油漬(No.64)など、激戦区を勝ち抜くまでには至らない。

 しかし、現代においてインフラと同等の価値を持つ「Amazon.co.jp発送」「マケプレじゃないからAmazon価格が市場価格に近い」というほかの中小缶詰会社にないメリットを最大限広げ、自社ブランドを市場に食いつかせた点は画期的だろう。



☆各種評価



・グレード ★★★☆☆ 3.1 

・価格   ★★★☆☆ 2.5 #140円/缶 Amazon.co.jp

・味覚評価 ★★★☆☆ 3.4 #名前に偽りなし

・入手性  ★★★★☆ 4.0 #Amazon直送あり

・原産国  国産



☆スペック



内容量 70g

210kcal/缶 食塩相当量0.8g タンパク質10.2g

原材料 まぐろ、大豆油、ローストオニオン、野菜エキス、食塩

JAN:4953009113003 製造固有記号ITO

製造者 伊藤食品株式会社(静岡県静岡市清水区幸町2-67) 製品ページ

Tuna canning review No.103
#きはだまぐろ #伊藤食品 #油漬

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黒潮町缶詰製作所  黒潮オイルのごろっとカツオを食べたレビュー

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黒潮町缶詰製作所  黒潮オイル... 黒潮町缶詰製作所  黒潮オイル...
“一本釣りのカツオをオリーブオイルとキャノーラオイルをブレンドしたオリジナルオイルで仕上げました。

使用している黒潮町産の天日塩がカツオの旨味を引き出しています。”





  黒潮町缶詰製作所 黒潮オイルのごろっとカツオ

  かつお油漬けソリッド・高級品





☆コメント

 高知県の果て、土佐入野の近くにある缶詰会社「黒潮町缶詰製作所」。2014年に設立されたばかりのベンチャーで、黒潮町の名を冠していることからもわかるように第三セクター方式での経営を行っている。公式HPの会社概要で触れられているが、ロゴマークの34m旗は、黒潮町の南海トラフ地震津波予想高が34.4m(全国一)という点をルーツにしている。僻地の小さい町、全国一の津波リスク。マイナス要素こそあれ、ここでしかできないこととして缶詰事業が生まれたのだった。魚介缶詰と備蓄向けのそうざい缶、特産品の黒糖を使用した缶などを展開しており、自宅の備蓄品にさまざまなバリエーションを与えることが可能だ。

 高知といえばカツオが有名だが、かつおのツナ缶を作る会社は見つけられず、実地調査も遠すぎて実現していなかった。そこにせとっち氏の製品提供で光明が差し、高知でもツナ缶を作っている会社があると裏付けられた次第である。

 

 今回取り上げる黒潮オイルのごろっとカツオは、高知県産で一本釣りのかつおを黒潮町の天日塩とオリーブオイル・キャノーラ油で調味、たまねぎと柚子の隠し味を加えている。油のブレンドはかつおの臭み軽減を狙ったものと推測するが、グレードが高すぎやしないか……

 白缶の胴と天にシールを貼ったパッケージ。スチール缶表記は一般缶の意匠で、消費者にもわかりやすいよう7大アレルゲン不使用表記も赤色で大きく描かれている。

 販路に関して、工場直売・オンラインショップのほかに全国のアンテナショップでも取り扱いがある。2016.9製造。

 

☆缶を開けたところ



 度肝を抜かれた。

 かつお缶でこれだけ大きな身を詰めた製品に出会ったのは今回が初めてだ。急いで製品分類をソリッドに書き直した。

 黒い斑点は香辛料で、スモークのような香りがする。液汁も抜かりなく、塩こしょうと玉ねぎが効いている。オリーブオイル特有のベッタリ感もキャノーラ油で相殺できている。中に粗く切られたたまねぎが残っていて、缶を開けるその時まで出汁として機能し続けたのだ。

 身はツナ缶ブログかつお缶で最大の超特大サイズ。このために「かつお油漬(ソリッド)」という世界初の表記を生み出すことになった。大きいわりに中心までまったく臭みがないし、塩味の効いた風味が食欲を駆り立てる。柚子はチラッと自己主張する程度で果実味過多のアンバランスさは無く、製品単体の完成度を最大限アシストしている。

 合わせる料理は問わない。そのまま食べても勿論、白飯でもパンでもバッチリ合うし、液汁ごとサラダの上にかけてイタリアンドレッシングのように使うとインスタ受けしそうな魚介サラダができるだろう。

 晩酌に使うなら旨い酒だけで十分だ。これ一缶だけで、普段の宅飲みがオシャレなバルに大変身する。

 

 ミットを構えた筆者のツナ観に場外ホームランを飛ばした、高知のかつお油漬缶。

 「日本一の巨大津波の町で考えた、日本一の防災食」は、まぎれもなく日本有数の味を秘めたツナ缶でもあった。一般消費者や当ブログの読者ともぜひこの感動を共有したい……



 ツナ缶ブログはこういう希少なツナ缶が華。そう思うのは筆者だけだろうか。

 このような革命的ツナ缶を提供してくださったクロストークレディオ!!http://www.tfm.co.jp/lh/index.php?itemid=117120



☆スペック

・グレード ★★★★★★ #かつお缶最高値

・価格   ★★★★★☆ #450円/個

・味覚評価 ★★★★★★ #文句なしの当たり星

・入手性  ★☆☆☆☆☆ #本社通販、一部物産店で取扱い

・原産国  国産



☆スペック

固形量62g / 内容総量 90g

203kcal/缶 食塩相当量1.3g

原材料 カツオ、菜種油、オリーブ油、玉ねぎ、食塩、香辛料、柚子皮

JAN:4571301674352 製造固有記号カツオオイル90710827

製造者 株式会社黒潮町缶詰製作所(高知県幡多郡黒潮町入野4370番地) 製品ページ

Tuna canning review No.85
#かつお #めずらしいツナ缶 #オリーブオイル漬 #気合の入ったツナ缶レビュー #油漬

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ホテイ ツナカルを食べたレビュー

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ホテイ ツナカルを食べたレビュ...
“きはだまぐろを原料に、富士川の清流沿いにある国内工場で製造したツナです。

ジューシーな油漬タイプで食べやすいフレーク形態です。”





  ホテイ ツナカル

  きはだまぐろ油漬けフレーク・普及品





☆コメント

 ツナ缶大手三社の中で唯一、まぐろ缶詰以外を突破口にして事業成長を遂げたホテイフーズ。やきとり缶が目立っているものの、ツナ缶製品は歴史が古く固定ファンも多い。

 ライトツナではなく「ツナカル」なのは、これが遥か昔に健康志向のツナ缶として販売開始されたことに由来する。水煮缶や油入り水煮缶が普及する以前、カルシウムを添加して「ツナ缶でカルシウム、食べて健康」という触れ込みで大々的に売り出し、巨人と化していたはごろもとは異なる顧客と販路を作り出した。現在では、無添加ツナやツナカルライト1/2、サイアムホテイOEMのライトツナフレークといった後続にメインストリームを譲ったものの、ツナ缶ラインナップ中もっとも古株としてちょっと健康的で素朴な味をもたらしている。



 そして、何故かツナ缶レビューでは……ホテイをレビュー番号84のコレになるまで一度も取り上げたことがなかった。普段使いで相当消費していたのになぜこうなった……

 実店舗でも(数は少ないものの)ポツポツと取扱店がある。静岡ローカルのスーパー(しずてつストア、マム)では定番品として置いてあるものの、全国チェーンではほとんど見かけない。しかし自社通販でも購入できるため、県外でも入手には困らない。スーパーの実売価格は3缶398円程度だろうか。

 製造所固有記号にあるSKは創業当時(三共商会時代)のトレードマークから21世紀へ引き継がれている。2017.1製造のロットを紹介する。

 

☆缶を開けたところ

  

 身は大きく、食感もしっとりしっかりしている。下味は野菜優位のしょっぱさ。歯ごたえもあり、噛めば噛むほど味が出る。

 液汁に占める油の割合は抑えられており、油漬け缶(液汁に占める油の割合が50%以上)のカテゴリでさっぱりしたのどごしが楽しめた。

 

 完食して、この84番になるまでレビューしてなかった理由がよくわかった。あまりに整った味でスムーズに食べてしまい、筆を進めるだけの強烈な印象がなかったのだ。

 このオーソドックスさはシーチキンLフレーク(No.08)に似通っているものの、食感の強さや液汁の胃もたれしにくさはシーチキンLフレークより優位だ。サラダに乗せたら先にツナがなくなるタイプの製品といえる。非常に完成度は高いし、実店舗で調達できる普段使いのツナ缶として推したい。



・グレード ★★★☆☆

・価格   ★★☆☆☆ #156円/個

・味覚評価 ★★★★☆ #西のシーチキンL、東のツナカル

・入手性  ★★☆☆☆ #取り扱い店舗は少なめ

・原産国  国産



☆スペック

内容量 70g

211kcal/缶 食塩相当量0.7g カルシウム3mg

原材料 きはだまぐろ、大豆油、食塩、野菜エキス、昆布エキス、たんぱく加水分解物、調味料(アミノ酸等)

(原材料の一部に大豆を含む)

JAN:4902511009830 製造固有記号SK17

販売者 (株)ホテイフーズコーポレーション(静岡県静岡市清水区蒲原4-26-6) 製品ページ

Tuna canning review No.84






☆ツナ缶の薄い本vol.3 はじめます

きたるコミックマーケット92にて頒布する、「ツナ缶のことだけを燦然と書いた同人誌」、ツナ缶の薄い本の告知を。



ツナ缶の薄い本 zu-mix vol.3



https://zumix.booth.pm/items/577250

(8/15以降の発送です)







 当ブログのスピンオフ「ツナ缶の薄い本」最新刊。

ツナ缶ブログは多くの会社を取り上げていますが、本誌は「はごろもフーズ」に絞ったレビューを収録しています。ツナ缶ブログのノリで20缶。

事実上シーチキンの薄い本ですし、プロトタイプの名前はシーチキンの薄い本でした。しかし創作論評という体裁を保つため、表題はツナ缶の薄い本であり、しっかりはごろも以外の商標的にヤバイSeaChickenも収録しています。



 分かる人向けに書いてあるツナ缶ブログの記事を拡張し、ツナ缶の力を高める薄い本3。

 ぜひ、お試しくださいませ…

ツナ缶の薄い本 zu-mix vol.3



https://zumix.booth.pm/items/577250

(8/15以降の発送です)
#きはだまぐろ #油漬

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山梨罐詰(山梨缶詰) まぐろフレーク油漬を食べたレビュー

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山梨罐詰(山梨缶詰) まぐろフ...
“ビンチョウマグロをフレーク状にほぐしました。

サラダやおにぎりの具など、さまざまな食シーンでお気軽に美味しく召し上がって頂きます。”





  山梨罐詰(山梨缶詰) まぐろサラダ油漬

 (塩とサラダ油で作ったツナフレーク ホワイトミート まぐろフレーク油漬)

  びんながまぐろ油漬けフレーク・普及品





・グレード ★★★★☆

・価格   ★★★☆☆ #166円/個

・味覚評価 ★★★★☆ #塩のみの味付にこだわり

・入手性  ★☆☆☆☆ #本社直売、本社通販のみ

・原産国  国産



☆コメント

 山梨罐詰が2016年夏~冬の間に新発売していた、びんなが油漬缶。

 基本的なレシピは同社のソリッド缶(No22)と同じで、ほぐし身を使ってコストダウンと使いやすさ向上を図っている。

 パッケージは山梨罐詰のコーポレートカラーと思わしき青/白/赤のトリコロール。K.Y.のトレードマークは創業者のイニシャルに由来している。ソリッドとの大きな違いとして、ソリッドの天地を巻き締めるタイプから現代的な圧縮押し出しタイプ(DR缶)に変わり、より取り扱いやすくなった。

 

 本社の直売(平日8:00-17:00)または本社の通販で購入できる。

 実店舗で見たことは筆者も無いので、こちらから購入することをお勧めしたい。

 2016.1製造。1年寝かされてそろそろ身と油がしっかり馴染んでいるだろう。さっそく缶を開けていこう。

 

☆缶を開けたところ



 身は細かく、脂っ気も少ない。液汁そのものが少ない。

1キロ足らずのご近所にある会社のびんながサラダ油漬(No.05)とくらべ、身が大きく汁気が少ない。

焼津でマルハニチロへ卸してる点で遠縁関係な会社のびんなが綿実油漬(No.36)と比べ、身が小さく汁気が少し多い。

 身の味は舌の上でピリッとくるような塩味。化調でトガリを取っていないため、塩分をダイレクトに感じる。食塩相当量0.7gの他社製品と比較しても「しょっぱい」。

 

 ごまかしのない味わい。カービィのような勢いで白飯が減るのは間違いない。自社ツナ缶では一二を争うレベルの純粋な塩気、それをコントロールできるとしたら、まさに公式の勧める“サラダやおにぎりの具”なのだろう。







☆スペック

内容量 70g

249kcal/缶 食塩相当量0.7g

原材料 びんながまぐろ、大豆サラダ油、食塩

(原材料の一部に大豆を含む)

JAN:4522889100030 製造固有記号なし

製造者 山梨罐詰株式会社(静岡県静岡市清水区興津中町974) 製品ページ

Tuna canning review No.64
#びんながまぐろ #めずらしいツナ缶 #油漬

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トップバリュ フタが開けやすいライトフレークを食べたレビュー

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トップバリュ フタが開けやすい...



  トップバリュ フタが開けやすいライトフレーク

  かつお油漬けフレーク・廉価品





☆コメント

 イオン系列のスーパーで必ず見かける、トップバリュのツナ缶。まぐろ使用のライトツナとかつお使用のライトがあり、本品は後者だ。

原材料は比較的無難だが……粉末玉ねぎの文字列に古い懸念がよみがえる。きっと違うとは思うのだが、そこは開けてみないとわからないだろう。

はごろものやさしーると同様に、フタが開けやすいイージーピール缶を採用している。斜め方向に引っ張っちゃだめ、こうなっちゃうから。



  

 身はライトツナフレークより若干大きい。ただし、身はパサパサしてて、液汁ひたひた。粉末玉ねぎの記憶は間違ってなかったが、ベストプライスよりは魚臭さが引っ込んでいる。それでも確実に好みを選ぶ味に仕上がっている。

 フライパンにひくために油がたくさん欲しいとか、下味がストロングなものが良いとか、そういう用途には強いかもしれない。たとえば、ツナ入りチャーハンには適している。先にツナ缶の液汁をフライパンに注ぎ、普通の油を継ぎ足して、ご飯や具と一緒に炒めてできあがりという時短料理だ。

 

 加熱するならライトフレーク、直接食べたりサラダにかけるだけならライトツナフレークといった使い分けをおすすめしたい。

 おねだん以上の輸入ツナ缶を探す旅はまだまだ続きそうである。

 

 ☆各種評価

・グレード ★★☆☆☆ 

・価格   ★★☆☆☆ #97円/個

・味覚評価 ★★☆☆☆ #このパサパサどうにかならない?

・入手性  ★★★★☆ #イオン系列のスーパーぜんぶ

・原産国  タイ



☆スペック

内容量 70g

204kcal/缶 食塩相当量0.7g たんぱく質11.6g

原材料 かつお、大豆油、野菜エキス(大豆を含む)、食塩、粉末玉ねぎ、調味料(アミノ酸)

(原材料の一部に大豆を含む)

JAN:4902121054336(単品)/4902121979363(4連シュリンク) 製造固有記号A2E

輸入者 イオントップバリュ株式会社(千葉県千葉市美浜区中瀬1-4) 製品ページ

Tuna canning review No.63








~宣伝コーナー①~

 きたるコミックマーケット91にて頒布して完売した薄い本1.5ですが、やっとこさオフセット版が入荷しました。

「ツナ缶のことだけを延々と書いた同人誌」、ツナ缶の薄い本です。




ツナ缶の薄い本 zu-mix vol 1.5b


https://zumix.booth.pm/items/392961



 当ブログのスピンオフめいた内容になっています。当ブログで書いているようなレビュー記事はもちろん、初めての人でもツナ缶がわかりやすいよう、基礎知識から解説しています。

 分かる人向けに書いてあるツナ缶ブログの記事を、より楽しむことができます。ぜひ、お試しくださいませ…

(ちなみに、今回のレビュー背景で使っている敷物も頒布しています。缶詰を拭くのに適したクリーナーです








~宣伝コーナー②~

 ツナ缶スーパーリンクをご厚意で置かせてくださった株式会社おけやさんから、1/18に新作ゲームアプリがリリースされました。




あくまのおしごと(基本プレイ無料)


http://oke-ya.com/devil.html



 ゆるーい雰囲気の放置系ゲームです。使い魔に素材を取ってきてもらい、手に入れた素材を練金釜に入れて色々作るゲームです。

 使い魔や釜を放置しても壊れたりしませんし、PvP的なランキングもないので、リアルの用事に干渉しません。空き時間にちらっと開いて世界観のゆるさに癒されましょう。
#かつお #スーパーpb #油漬

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