驚くほど「普通」のツナ缶 宝幸というとサバ缶やオリーブオイルツナの存在感が大きいが、普遍的なスペックの油漬缶も存在する。あまりに地味すぎて自社HPにすら出てきていないが、パッケージが練り金色になっているものも、製造と流通が続いている。 国産ツナ缶を俯瞰的に見たとき、このような製品は多い。極洋にも同じようなやつがいる(No.39)し、マルハ(あけぼの)にも同じようなやつがいる。決して歴史の表舞台に立つことはないが、こういった製品はそもそも目立つ必要がない。企業としては「標準品」と呼べる普通のツナ缶はあるに越したことはないだろう。水産企業として大きい所であればなおのこと。 本品は伊藤食品のOEMで、OEM品ながら台湾製の缶が活用されている。これは伊藤食品の自社ブランド(No.103)が発端になったもので、国産缶と同様の品質を担保しつつコストダウンに寄与している。 製品スペックは特筆点のない標準的な油漬けだ。 静岡松坂屋の解体ギフト即売会で買った記憶がある。2016.12製。 ☆缶を開けたところ 標準的な身の大きさ。下味も標準的。どのくら標準的かというと、シーチキンLフレークとの利きツナが困難なレベル。 悪い点がないのもまた事実で、どの料理であれ悪い相性のものはないと思われる。常用向け。 すべての製品が個性的である必要はない。「普通」とは何か、「普通」であり続けることとはどういう意味なのかを一考させられた。 地味に入手性が悪く販路も不明なため、持っていると貴重……なのかもしれない。 ~ ☆各種評価 ・グレード ★★★☆☆ 3.0 ・価格 ★★★☆☆ 3.1 #160円/個 ・味覚評価 ★★★☆☆ 3.0 #ふ・つー… ・入手性 ★☆☆☆☆0.8 #メタルスライムみたい ・原産国 国産 ☆スペック 内容量 70g 217kcal/缶 食塩相当量0.4g 原材料 まぐろ、大豆油、食塩、野菜エキス、調味料(アミノ酸) JAN:4902431021721 製造固有記号 /F ITO 販売者 株式会社宝幸(東京都品川区大崎2-1-1) (製造所 伊藤食品株式会社(静岡市清水区幸町2-67)) Tuna canning review No.110
投稿日 2018-08-02 08:19
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2018-08-02 19:19
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