“きはだまぐろを原料に、富士川の清流沿いにある国内工場で製造したツナです。 ジューシーな油漬タイプで食べやすいフレーク形態です。” ホテイ ツナカル きはだまぐろ油漬けフレーク・普及品 ☆コメント ツナ缶大手三社の中で唯一、まぐろ缶詰以外を突破口にして事業成長を遂げたホテイフーズ。やきとり缶が目立っているものの、ツナ缶製品は歴史が古く固定ファンも多い。 ライトツナではなく「ツナカル」なのは、これが遥か昔に健康志向のツナ缶として販売開始されたことに由来する。水煮缶や油入り水煮缶が普及する以前、カルシウムを添加して「ツナ缶でカルシウム、食べて健康」という触れ込みで大々的に売り出し、巨人と化していたはごろもとは異なる顧客と販路を作り出した。現在では、無添加ツナやツナカルライト1/2、サイアムホテイOEMのライトツナフレークといった後続にメインストリームを譲ったものの、ツナ缶ラインナップ中もっとも古株としてちょっと健康的で素朴な味をもたらしている。 そして、何故かツナ缶レビューでは……ホテイをレビュー番号84のコレになるまで一度も取り上げたことがなかった。普段使いで相当消費していたのになぜこうなった…… 実店舗でも(数は少ないものの)ポツポツと取扱店がある。静岡ローカルのスーパー(しずてつストア、マム)では定番品として置いてあるものの、全国チェーンではほとんど見かけない。しかし自社通販でも購入できるため、県外でも入手には困らない。スーパーの実売価格は3缶398円程度だろうか。 製造所固有記号にあるSKは創業当時(三共商会時代)のトレードマークから21世紀へ引き継がれている。2017.1製造のロットを紹介する。 ☆缶を開けたところ 身は大きく、食感もしっとりしっかりしている。下味は野菜優位のしょっぱさ。歯ごたえもあり、噛めば噛むほど味が出る。 液汁に占める油の割合は抑えられており、油漬け缶(液汁に占める油の割合が50%以上)のカテゴリでさっぱりしたのどごしが楽しめた。 完食して、この84番になるまでレビューしてなかった理由がよくわかった。あまりに整った味でスムーズに食べてしまい、筆を進めるだけの強烈な印象がなかったのだ。 このオーソドックスさはシーチキンLフレーク(No.08)に似通っているものの、食感の強さや液汁の胃もたれしにくさはシーチキンLフレークより優位だ。サラダに乗せたら先にツナがなくなるタイプの製品といえる。非常に完成度は高いし、実店舗で調達できる普段使いのツナ缶として推したい。 ・グレード ★★★☆☆ ・価格 ★★☆☆☆ #156円/個 ・味覚評価 ★★★★☆ #西のシーチキンL、東のツナカル ・入手性 ★★☆☆☆ #取り扱い店舗は少なめ ・原産国 国産 ☆スペック 内容量 70g 211kcal/缶 食塩相当量0.7g カルシウム3mg 原材料 きはだまぐろ、大豆油、食塩、野菜エキス、昆布エキス、たんぱく加水分解物、調味料(アミノ酸等) (原材料の一部に大豆を含む) JAN:4902511009830 製造固有記号SK17 販売者 (株)ホテイフーズコーポレーション(静岡県静岡市清水区蒲原4-26-6) 製品ページ Tuna canning review No.84 ☆ツナ缶の薄い本vol.3 はじめます きたるコミックマーケット92にて頒布する、「ツナ缶のことだけを燦然と書いた同人誌」、ツナ缶の薄い本の告知を。 ツナ缶の薄い本 zu-mix vol.3 https://zumix.booth.pm/items/577250 (8/15以降の発送です) 当ブログのスピンオフ「ツナ缶の薄い本」最新刊。 ツナ缶ブログは多くの会社を取り上げていますが、本誌は「はごろもフーズ」に絞ったレビューを収録しています。ツナ缶ブログのノリで20缶。 事実上シーチキンの薄い本ですし、プロトタイプの名前はシーチキンの薄い本でした。しかし創作論評という体裁を保つため、表題はツナ缶の薄い本であり、しっかりはごろも以外の商標的にヤバイSeaChickenも収録しています。 分かる人向けに書いてあるツナ缶ブログの記事を拡張し、ツナ缶の力を高める薄い本3。 ぜひ、お試しくださいませ… ツナ缶の薄い本 zu-mix vol.3 https://zumix.booth.pm/items/577250 (8/15以降の発送です)