若鶏でもなく地鶏でもない、「ひね鶏」 です。 住吉のかこもさんは好んでこの鶏(年寄りの鶏)を使います。 子供の頃、田舎でおばあちゃんが潰してくれた、あの鶏の味! 身は固いが噛めばかむほど味が出てきます。 この料理に合うのはこの酒です。 『射美(いび)特別純米 槽場無濾過生貯蔵』 岐阜県揖斐郡の地酒、地名の揖斐(いび)から射美(いび)と命名。
夏らしい、ワサビ菜と豚しゃぶのサラダでサッパリと。 このサッパリ料理に合う酒は。 『いずみ橋 彩(いろどり)純米吟醸 本生』 これもサッパリした夏酒。 でもバランスがよく奥の深い味と香り。 飲み飽きしないのど越し、お酒がすすみます。
どちらもブランドの魚です。 サバの中でも美味とされる 「金華さば」 と、今年は豊漁の 「淡路のタコ」 です。 サバは、「秋サバ」 が美味しいとされていますが、地域でズレがあります。 九州などでは冬以降に美味くなり、これが 「寒サバ 」 です。 それに回遊しないサバもいます。 その代表が 「関さば」 です。 「岬(はな)さば(愛媛県佐田岬)」 「松輪サバ(神奈川県)」 「金華さば(三陸石巻)」 「八戸前沖鯖(青森県)」 さらにゴマサバでは、鹿児島県屋久島の「首折れ鯖」、高知県土佐清水市の 「清水サバ」 が有名です。
天然鯛は養殖物に比べると身は少しあっさり気味です。 そこで、バターソテーが合います。 この料理に合うのが、奈良は香芝の地酒 「大倉」 です。 この蔵は、明治時代中頃創業。 吟醸酒の一部を除き、普通酒に至るまで全て創業以来、山廃酒母で仕込む造りにこだわった蔵元です。 『大倉 山廃特別純米 無濾過生酒』 3期目となる、備前朝日6割磨きの山廃特別純米。 熟成させるほど味乗りする朝日米の特性を生かすべく氷温にて夏場まで寝かすことで、 大倉らしく 味わいに深みと奥行きが出て、とろみのある甘酸っぱい旨みがフルボディの生原酒。 酸度が2.8という高さがそれを物語っています。