2日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は続落で始まりました。
<ペロシ米下院議長>の台湾訪問計画で米中間の緊張が高まる中。投資家が運用リスクを回避する姿勢を強め、株は売りが優勢となっています。
<ペロシ米下院議長>は2日に台湾を訪問する予定です。現職の下院議長の訪問は25年ぶりとなりますが、台湾を領土の一部とみなす中国は反対しており、米中対立の激化につながると懸念されています。
朝方に発表した2022年4~6月期決算で売上高が市場予想を下回った建機のキャタピラーが大幅安となり、ダウ平均を押し下げています。ソフトウエアのマイクロソフトやスマートフォンのアップルなど前週に買われたハイテク株も売りに押され、半面、製薬のメルクなどディフェンシブ株の一角が伸びています。
終値は続落し、前日比402ドル23セント(1.23%)安の3万2396ドル17セントで取引を終えています。
1日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は4営業日ぶりに反落して始まりました。
ダウ平均は前週末までの3日続伸で1083ドル上昇、7月の月間上昇率は(6.7%)と2020年11月以来の高さでした。相場の過熱が意識され、利益確定を目的とした売りが先行しました。前週までに発表された主要企業の決算が市場予想ほど悪くない内容が目立ち、相場を支えています。
原油先物相場の下落を受け、石油のシェブロンが売られています。原油安になると売られやすい化学のダウと建機のキャタピラーも安く、上昇が続いたハイテク株にも売りが先行しています。
一方、航空機のボーイングが前週末比(6%高)となり、ダウ平均を下支えしました。米当局が中型機「787ドリームライナー」の問題に対処する計画案を承認し、同機の引き渡し再開が期待されています。
ダウ平均は上昇する場面もありました。米サプライマネジメント協会(IMS)の7月の米製造業景況感指数は(52.8)と市場予想(52.1)を上回りました。米景気の底堅さを意識した買いが入っています。
終値は4営業日ぶりに反落し、前週末比46ドル73セント(0.14%)安の3万2798ドル40セントで取引を終えています。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落し、前週末比21.712ポイント(0.2%)安の1万2368.976で終えています。
29日の米ダウ工業株30種平均は3営業日続伸で始まりました。
大手ハイテク株が前日夕に予想を上回る決算を発表したアップルが一時(4%)近く上昇し、好感視されています。半面、決算で懸念を残した一部銘柄が売られ、指数の重荷になっています。ダウ平均は7月に入って前日までに(5.7%)高と昨年10月以来の上昇率になっており、利益確定売りも出やすい情況です。
一方、半導体のインテルと日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が大幅安となり、ダウ平均を押し下げています。インテルは決算が市場予想を下回り、最終赤字に転落。(P&G)は決算発表の説明会でドル高と原材料高が2023年にかけて収益を圧迫するとの見方を示しています。
終値は続伸し、前日比315ドル50セント高の3万2845ドル13セントで取引を終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日続伸し、前日比228.095ポイント高の1万2390.688で終えています。
28日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は反落で始まりました。
朝方発表の2022年4~6月期の米実質国内総生産(GDP)が2四半期連続のマイナス成長となり、米景気への懸念が改めて強まりました。米連邦準備理事会(FRB)が先行きの利上げペースを緩めるとの期待から前日に大幅高になった反動もあり、売りが先行しました。
4~6月期の実質(GDP)は前期比年率(0.9%減)と、市場予想(0.3%増)に反して減少でした。1~3月期に続くマイナス成長となり、形式上は「リセッション(景気後退)」とみなされます。これを受け、米長期金利が一時は前日終値から(0.14%)低い(2.64%)と低下しています。
景気悪化で米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩めるとの期待が強まり、「3万1982ドル61セント」の安値を付けた後は幅広い銘柄が買われ、米株は買い優勢に転じています。
終値は続伸し、前日比332ドル04セント(1.03%)高の3万2529ドル63セントで取引を終えています。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数も続伸し、前日比130.170ポイント(1.1%)高の1万2162.593で終えています。
27日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は反発して始まりました。
決算発表を評価した買いがマイクロソフトに入り、指数を(5%)ほど押し上げました。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を午後に控えて様子見ムードも強く、積極的に上値を追う動きは弱く推移しています。
航空機のボーイングも27日朝に発表した決算で通期のフリーキャッシュフロー(純現金収支)が黒字化する見通しを示し、好感されています。
(FRB)は27日の(FOMC)で、市場の予想通り通常の3倍にあたる(0.75%)の利上げを決めています。利上げは4会合連続。政策金利は年(2.25~2.50%)となり、インフレ抑制を優先するため今後も利上げを継続する見通しを示しています。記者会見で<パウエル議長>は「累積的な(金融引き締めの)効果が経済とインフレにどう影響しているかを評価しながら、利上げペースを緩めることが適切になるだろう」と述べ、秋以降の利上げ幅縮小を期待した買いが広がりました。
27日に米議会上院が半導体の生産や研究開発に527億ドルの補助金を投じる法案を可決し、半導体株も買われています。
終値は反発し、前日比434ドル05セント(1・37%)高の3万2197ドル59セントで取引を終えています。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反発し、前日比469.848ポイント(4.1%)高の1万2032.423で終えています。
26日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落して始まりました。
小売りのウォルマートが25日夕に1株利益が前年同期比で(8~9%減)の業績見通しを示し、消費の先行きに懸念が強まり、消費関連株を中心に売りが広がりました。
売りはホームセンターのホーム・デポやスポーツ用品のナイキなど他の消費関連株にも波及しています。
半面、26日朝に発表した四半期決算が市場予想を上回った工業製品・事務用品のスリーエムは大幅に上昇し、ダウ平均を下支えしています。原油高で石油のシェブロンも値を上げています。
終値は反落し、前日比228ドル50セント(0.71%)安の3万1761ドル54セントで取引を終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日続落し、前日比220.092ポイント安の1万1562.575で終えています。
25日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発で始まりました。
米景気減速を背景に米連邦準備理事会(FRB)の急激な利上げへの警戒感が後退しており、短期的に相場が戻りを試す展開が続くとの見方が相場を支えています。ハイテク大手を含む主要企業決算や26~27日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の動向が気がかりで、上値は重い。
(FRB)は今週の(FOMC)で6月に続いて、通常の3倍の(0.75%)の利上げに踏み切るとみられています。市場の関心は会合後の<パウエル議長>の記者会見です。現状の景気認識や、9月以降の利上げペースへの言及が焦点になりそうです。
終値は、前週末比90ドル75セント(0.28%)高の3万1990ドル04セントで取引を終えています。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続落し、前週末比51.445ポイント安の1万1782.667で終えています。
22日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は4営業日続伸で始まりました。四半期決算を発表した一部銘柄の上昇がダウ平均を押し上げています。米長期金利の低下を受け、景気敏感株やハイテク株の一角にも買いが先行しました。
朝方に発表した2022年4~6月期決算で1株利益などが市場予想を上回ったクレジットカードのアメリカン・エキスプレスが大幅に上昇し、連れ高でビザも値を上げています。
米長期金利は朝方に一時、前日比(0.09%)低い・債券価格は高い・(2.78%)と2週間ぶりの水準まで低下しています。金利が上昇すると割高感が意識されやすいハイテク株の買いにつながっています。
半面、米S&pグローバルが22日発表した7月の購買担当者景気指数(PMI、速報値)で米国の総合指数は4カ月連続で低下し、好不況の分かれ目になる50を割り込んでいます。ユーロ圏の7月の同指数も3カ月連続で低下し、50を割り込んでいます。インフレの高止まりが消費などを抑え、欧米の景気後退入りが近づいているとの懸念が強まりました。航空機のボーイングや建機のキャタピラー、化学のダウなど景気敏感株が下落し、ダウ平均の下げ幅は一時300ドルを超え「3万1731ドル47セント」の安値を付ける場面も出ています。
終値は4営業日ぶりに反落し、前日比137ドル61セント(0.4%)安の3万1899ドル29セントで取引を終えています。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落し、前日比225.497ポイント(1.9%)安の1万1834.112で終えています。
21日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は3営業日ぶりに反落して始まりました。ダウ平均株価は前日までの続伸で800ドルほど上昇していますので、利益確定を目的として売りが先行しています。四半期決算を発表した一部銘柄の下落もダウ平均株価の下げにつながっています。
朝方に四半期決算を発表した化学のダウが大幅に下げて始まりました。通信のベライゾン・コミュニケーションズも安く、原油先物相場の下落で石油のシェブロンも売られています。
一方、米長期金利の低下を受け、ハイテク株の一角は底堅く、米主要企業の2022年4~6月期決算は良好な内容が続いており、ハイテク企業の決算が想定ほど悪化しないとの見方に広がり、好感されています。
終値は続伸し、前日比162ドル06セント(0.51%)高の3万2036ドル90セントで取引を終えています。
20日の米株式相場でダウ工業株30種平均株価は小反落で始まりました。
前日に「754ドル44セント」(2.43%)高と大きく上げた後で、目先の利益確定の売りが先行しました。ただ、米連邦準備理事会(FRB)による急激な利上げが米景気を冷やすとの懸念は後退しているうえ、主力ハイテク株の上昇が支えとなり相場の下値は堅く推移しています。
ガソリン価格の下落などを背景に強いインフレ懸念が後退し、市場では(FRB)が急激な(1.0%)の利上げを進めるとの見方が薄れています。米主要企業の2022年4~6月期決算も市場予想を上回るものが目立ち、市場心理は好感されつつあるようです。
ただ、株式を買い進むにはさらに決算を見極めたい投資家も多く、足元で買われた銘柄を中心に利益確定売りが出ている。前日に大きく上昇した航空機のボーイングや金融のゴールドマン・サックスが下落。建機のキャタピラーにも利益確定売りが先行しています。
終値は続伸し、前日比47ドル79セント(0.15%)高の3万1874ドル84セントで取引を終えています。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、前日比184.503ポイント(1.6%)高の1万1897.651で終えています。
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