裁判所の仕事帰り、たまにお店の前を通りますので、いつでもオーナーの佐藤さんに挨拶出来るわと思いながら、日だけが過ぎ去ってしまいました。
神戸は夜半から大雨の天気で歩き回るのも嫌なので、近場にてお昼ご飯と考え、久しぶりに、「ハイネケンビールとパン」 にて済ませようと出向きましたら、なんと休業中でした。
貼り紙があり、佐藤さんは10月中旬より約3ヶ間、フランスにて修行をされ、帰国後【Pasto】のリニューアルを考えられているようです。
それまでの期間は、岩崎さんが店名も新しく【Pasto Plus(パストプルス)】の責任者として、10月4日より再オープンです。
頑張り屋の佐藤嬢のこと、きっと新しいアイデア一杯で帰国されることでしょう。
挨拶は、リニューアルした来年に持ち越しです。
本書には、4話の短篇が納められていますが、表題作の『傍聞き』で、2008年日本推理作家協会賞短編部門を受賞しています。
『傍聞き』とは、「傍らにいて、人の会話を聞くこともなしに聞くこと」で、漏れ聞いた言葉は相手から直接聞いた言葉よりも信用されやすいという意味があります。
『傍聞き』は、強行犯係の刑事<羽角啓子>を主人公とし、4年前に同じ刑事だった夫を逆恨みした人物により轢き殺された過去を持ち、今は小学校6年生の<菜月)と暮らしています。
母と子の微妙な会話の葛藤、近所に起こる「居空き」事件、<啓子>が捜査しているストーカー事件とが並行して構成され、母子家庭小説とも警察小説とも、また人情小説とも取れる奥深い世界を築き上げています。
他の3篇も、「救急救命士」・「消防員」・「更生施設長」という自分を犠牲にしてでも他人を助けるという登場人物たちを主人公に据え、職能というプロ意識を主軸にミステリーが組まれ、どれも秀逸な作品に仕上がっています。
本日迄でしたが、「デュオこうべ」の広場で、ワインの試飲会が開催されていました。
ワインの世界は、詳しくはありませんが「PIEROTH JAPAN」というメーカーで、レストランを中心に卸している会社だと説明を受けました。
最初に頂いたのが、<Kabinett Naho>で、「これは甘すぎる」と感想を述べますと、<WHITEHEVEN>(ぶどうの味はよくでている) <VIN D’ALASA>(まろやかだが、かるすぎる)と出していただきましたが、どれも量が飲める味ではありません。
最後に<I FRATI>という銘柄、パスタのお店【ラ・ペットラ】で有名な落合務シェフ推薦のワインでしたが、「んん~」です。
このあと口直しに、いつもの立ち呑み屋さんで、ビールを呑んだのは言うまでもありません。
お昼ご飯、なににしようかと歩いておりましたら、「さんま定食」(850円)というのが、目に止まりました。
<新さんま>でしょうが、「海鮮ちらし」(500円) や 「穴子丼」(680円) と比べると「チト高いなぁ~」と思いながら、 さんま好きとしては通り過ぎることができません。
今年初めての「さんま定食」第1号の登場です。
値段もさることながら、鯵かと思わせる身の太さでした。
ちなみに、酒の肴として単品での「さんまの塩焼き」は(600円)です。
いつも通り、頭と骨しか残らず、きれいにいただいてきました。
今年はどれだけの「さんま定食」がレポートできるか、楽しみな季節がやってきたようです。
三十路前のモテない男「藤本幸世」が、ある日突然、モテはじめたことから起こる騒動を描き、2010年にはTVドラマ化もされた人気コミックを実写映画化した『モテキ』が、2011年9月23日より全国で公開されます。
主演はドラマ版に続き<森山未來>。ドラマ版から1年後を舞台に、原作者<久保ミツロウ>によるオリジナルストーリーが展開されます。
派遣社員を卒業し、ニュースサイトのライターとして正社員になった「藤本幸世」に、ある日突然「第2のモテキ」が到来。新たに目の前に現れた女性たちと過去の女性たちとの間で揺れ動く「幸世」でした。
「藤本幸世」を取り巻く新たなヒロインたちに<長澤まさみ>、<麻生久美子>、<仲里依紗>、<真木よう子>が演じています。監督はドラマ版の演出も手がけた<大根仁>が務めています。
冒頭から主人公<並木直俊>が、3人の女性<麻理江・幸・仁美>の殺人計画を明かすところから物語は始まります。
緻密な計画を練りつつ、完全犯罪を狙う準備を進めなければと決意し始めているとき、恋人の<あかね>が平日にも関わらず<並木>の部屋に訪れ、男女の営みを始めようとしたときに<あかね>は隠し持っていたナイフで<並木>に襲い掛かり、反対に彼に殺されてしまいます。
<並木>は、3人のうち誰かが「覚醒」したものと考え、時間的余裕がないのを悟り、今晩中に3人の殺害を実行しなければと、まずは<仁美>の家に出向いていきます。
読者は<並木>という男の立ち場も「覚醒」という言葉の意味も分からないままただただ殺人者<並木>の心の葛藤に付き合わされていきますが、物語が進むにつれて3人の女性は冤罪が晴れないまま拘置所で父を亡くした過去を持ち、<並木>は「冤罪被害者支援団体」でボランティアとして活動、<あかね>は臨床心理士で、彼女たちの心のケアーを担当していましたが、世の中はすべて敵であるという思想を彼女たちに植え付けるいびつな実験を実行していました。
人間の命の倫理観や尊さ、正義感などを無視した記述が全編を貫き、最後は驚愕の結末を迎えることになります。
そろそろ夏場に楽しませてくれた花たちも、終わりを告げる頃です。
きれいな花が咲いているときには気になりませんが、葉だけの姿になりますと、手入れをされていない<生け垣>が気になります。
来年もきれいな花を咲かすために枝を切り、越冬の準備をしてあげてほしいと、フェンスの隙間から気儘に伸びた【チェリーセイジ】や【ガウラ】の枝ぶりを見て、感じました。
手間のかかる作業ですが、せっかくの<生け垣>ですから、世話をする以上道行く人の目線も考えてほしいと、気になります。
普段なかなか顔出しできませんが、いいお天気のなか、ブログル仲間の【待久寿】さんでお昼ご飯です。
今日はビールに合いそうな「グラタン」(800円)を楽しみました。
親父さん、「ファルコンさんには、大盛りだよ」とありがたいお言葉。
先客の方も楽しい方で、初対面にも関わらず、酒談義に花が咲きました。親父さんのサービスの泡盛「黒真珠」を味わいながら、楽しい時間が過ごすことができました。
昨日は一日雨の神戸でしたが、今朝方は日差しが強く、また暑くなりそうです。
雨で休んでいたと思いますが、飛翔力の強い【アオスジアゲハ】が、めまぐるしく花の周辺を飛んでいました。
以前にも 【アオスジアゲハ】 をアップしましたが、何とかきれいな姿を撮りたいものだと思っておりました。
せっかくの機会、こうなれば【アオスジアゲハ】と根競べです。
デジカメ片手に立ち止まり、身動きすることなく目だけで蝶の動きをひたすら追いながら待ちました。
わたしの思いが通じたのか、元気に飛び回るのに疲れたのか分かりませんが、アイビーの葉に止まり休憩してくれました。
アゲハチョウは通常翅を閉じて止まる場合が多いのですが、根負けしたよとばかりに、きれいな表翅を広げた姿、ありがたく撮らせていただきました。
主人公<今居文子>は、新米司書として秋庭市の北部にある図書館に勤務する新米司書です。
上司の<能瀬>や<日野>に囲まれて勤務する過程で、図書館に訪れる人たちの事件や人生の機微に触れながら、ひとりの女性として成長する過程が描かれています。
本書には5話の短短篇が収められ、事件の謎を解くのは<能瀬>であり<文子>ではありませんが、小児喘息を持つ5歳の女の子<あずさ>の父親として、本に関する博識な知識で事件を解決していきます。
特に本書のタイトルに結びつく第5話の『清明ーれんげ野原』は、実際にある童話『床下の小人たち』の一冊の本にまつわる構成で、17年前に起きた老女の凍死事件の真相をあばきながら素晴らしい解決策で締めくくられ、一人の男の再生物語として秀逸でした。
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