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神戸:ファルコンの散歩メモ

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『コンビニたそがれ堂』村山早紀(ピュアフル文庫)

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『コンビニたそがれ堂』村山早紀...
物語の舞台は、「風早」という街の駅前商店街のはずれにある、いつも営業しているとは限らない不思議なコンビニ「たそがれ堂」で、大事な探し物がある人は必ずここでみつけられるというお店です。

本書には誰もが経験するような、そしていつしか忘れてしまいそうなささやかな感情の機微を的確にとらえ、何が大切なのかを暖かい文章で書かれた6編が納められています。

小学生の時代の転校生の思い出、大事にしていた人形への愛着、200年咲き続ける桜の存在、愛するペットとの別れ、部屋に何気なくあるテレビの気持ち等、日常生活のなかで誰もが経験する戸惑いや痛みや切なさがよく伝わる内容でした。

人生経験を積んだ大人だからこそ琴線に触れる部分が多く、ほろ苦い涙を伴う心温まる一冊でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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神戸ご当地【愛のポスト】@神戸ハーバーランド:高浜岸壁

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神戸ご当地【愛のポスト】@神戸...
全国の魅力あるデートスポットを認定するNPO法人「地域活性化支援センター」(静岡県)の恋人の聖地プロジェクトで、神戸ハーバーランドが認定されて1年が経ちました。
神戸っ子としては、「なんで聖地なの?」と問いたい気持ちですが、きっと野暮なことなんでしょう。

晴天の日などに、この高浜岸壁から眺める六甲の山並みも素敵でしたが、目の前で高層のホテルが工事中で、山の緑を楽しむ機会もなくなりそうです。

商業施設のモザイクの真ん中あたりに、写真のポストが、昨年10月に設置されています。
恋人の聖地プロジェクトを反映してのことですが、投函している場面には、いまだ遭遇いたしておりません。

恋人へのラブレター、投函したご利益があればいいのですが、はてさて手書きで書かれる方がおられる時代でしょうか。
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神戸残像(3)【冠木門】

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神戸残像(3)【冠木門】
山陽月見山駅と離宮公園を結ぶ通りに面して、りっぱな冠木門だけがぽつんと残されています。

門の後ろ側は、200坪弱の駐車場として利用されています。きっと大きなお屋敷が建っていたんだろうなぁと、想像できます。

普通ならば、全面駐車場にしてしまう所でしょうが、何か思い入れがあり、この門だけ保存されたのでしょうね。

この前を通るたびに、寄り付きもあり構えも素敵な門ではないかと、失われていく日本建築の美を憂いながら、感動いたしております。
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『酩酊混乱紀行「恐怖の報酬」日記』恩田陸(講談社文庫)

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『酩酊混乱紀行「恐怖の報酬」日...
著者初めてのエッセイ集で、38歳にして初めて「恐怖」の飛行機に乗ってイギリスとアイルランドに出向いた初紀行文でもあります。

本書は4章から成り立ち、第1章が「イギリス・アイルランド」、第2章が「麒麟麦酒横浜工場」、第3章が「札幌落雪注意」、第4章が「オリオンは新年、東の空から昇る」の構成です。

第1章には、読書家らしい著者らしく文中には多数の書籍や映画の話題が散りばめられ、「イギリスとアイルランド」の歴史的考察も楽しめました。

著者ファンなら大のビール党と言うことを知っていますので、番外編は「キリンビール」・「サッポロビール」・「オリオンビール」のことだと察しが付くと思いますが、同じビール党としてこれまた楽しく読み終えました。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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神戸残像(2)【レンガ塀】

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神戸残像(2)【レンガ塀】
イギリス積みのレンガ塀が、5メートルばかりの長さで残されています。

ここはもと「橘小学校」の跡地の一角。跡地は、神戸市男女共同参画センターと水道局の中部センターの建物が建っております。

少子化の影響で、神戸市内も随分と小学校が閉校しています。

思い出の学び舎といえども寿命があるのは自明の事ですが、卒業生にとって校舎も何もないでは寂しいことだと思います。

幸いといううか、当時のレンガ塀の一部だけですが残されており、わずかでも歴史の生き証人としての役目を果たしているんでしょうね。
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お好み焼【たみ】@兵庫区湊町2丁目

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お好み焼【たみ】@兵庫区湊町2...
お昼間は開いていません。夕方からの開店ですが、これまた何時からか分かりません。
夜中の12時頃から朝方にかけてが、本格的なこの店の営業時間です。「また、午前様になるかな・・・」

お好み焼き屋として、グルメ雑誌に載ることはないと思います。鉄板の上でお客さんのお好みを焼いている時には、常連さんは追加注文を控えております。
注文でもしようものなら、焼いているお好み焼きはそのままで、新しい注文の材料の仕込みに裏方の台所に姿が消えてしまいます。
あわれお好み焼きは、焦げ出しはじめます。

ビールも勝手に取ってくれというようなお店に、どうして立ち寄るんだと思われますでしょう?

鹿児島出身の80歳を超えたおばちゃんですが、日本の軍歌を全部歌えます。おみ足の方は少し悪いんですが、お声は元気なおばちゃん。
「知らない軍歌はない」と言い切るほどの自信家で、お好みを焼きながら聞かせてくれます。

NHKも取材に来て、歌の録音依頼がありましたが、相手にもしません。
正調な歌詞ばかりではなく、猥褻な替え唄を朗々と聞かされますと、おばちゃんならではの芸当だなぁーと、聞き惚れてしまいます。

夜中を過ぎますと、水商売を終わったお姉さん方が顔出しされ、ヤンヤの状態と相成ります。

注文するタイミングを逃しますと、ビールと軍歌だけの世界に浸ることになる、恐ろしきお好み焼き屋さんです。
#ブログ

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ファルコン植物記(3)ど根性な植物(1)【クスノキ】

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ファルコン植物記(3)ど根性な...
二年半ほど前、兵庫県相生市の、歩道のアスファルトの隙間から顔をを出して大きくなった「ど根性ダイコン」が有名になりました。

心もとない人に折られてしまいましたが、現在のバイオの技術で、子孫が栽培されていると聞き及んでおります。

写真の【クスノキ】も、なかなか根性があると思いませんか?

安定を保つために、精一杯根を石垣の隙間に喰い込ませながら、空に向かって伸びようとしています。

地面から5メートル程の高さの石垣の上部の為、間引きされることもなかったんでしょうね。

どこまで大きく育ってくれるのか、これからが楽しみです。
#園芸 #花

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<微妙なバランス>(3)

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<微妙なバランス>(3)
ある建築物の、裏通り側の顔です。どの配管が先で、どういう順番に施工されたのか、見ながら考え込んでしまいました。
各設備業者さんは施工図面で確認されているとはいえ、やりづらい工事だったと思います。

建築物は、建物そのものだけで、機能するものではありません。

雨樋にはじまり、電気・ガス・冷暖房・給排水と、多岐に亘り配管が建物に付いて回ります。

一般の方は、建築物の形だけを見て、デザインを判断される方が多いと思いますが、隠れた部分までもが行き届いているのは、バランスの取れた建物だと言っていいでしょう。
#ブログ

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『六月六日生まれの天使』愛川晶(文春文庫)

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『六月六日生まれの天使』愛川晶...
冒頭は、モーテルの浴室で男をナイフで刺殺する場面から始まりますが、これが本書の伏線として生きてくる場面でした。

寝ている男<冬樹>と一緒のベッドから目覚めた<私>は、自分が何者かの記憶を一切なくしていますが、男に恐怖を覚えた<私>は部屋から飛び出しますが、外は雪が降るクリスマスイブでした。

行先のない<私>は、仕方なしに<冬樹>の部屋に戻り、彼が「前向性健忘症」で、記憶をすぐに失くしてしまうことを知り、なんとか自分のことを探り出し、<辻好江>だということは突き止めていきますが、彼女自身も浴室の殺人場面と二人の男にレイプされる記憶と、子供<淳>の記憶とが交差、心因性による「解離性障害」を起こしていました。

<冬樹>との会話から、暴力団関係とのトラブルを抱えているのが分かり、真相を突き詰めていくのですが、複雑な<辻好江>の巡り合わせが読者を迷路に導いていきます。

記憶障害をテーマに、二転三転する<辻好江>の伏線が絡み合い、最後に<冬樹>の手記だとわかる回想録と合わせ、目まぐるしく展開するミステリーでした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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<微妙なバランス>(2)

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<微妙なバランス>(2)
前回は、まだ笑えるバランスの報告でしたが、今回は笑えるバランスではありません。

長田区のある駐車場の石垣です。高さ約6メートルで、写真のごとく3段重ねの擁壁です。明らかな違法の造成工事です。

長屋の解体の職人さんは、拍手ものですが、この石垣の構成は技術面もさることながら、安全を無視した工事で、ゆるしがたい気分になりました。

この上の駐車場や下側に停められている乗用車の持主達が、怖くもなく利用されていることが信じられません。
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