総額4000億円規模のニューヨーク地下鉄事業の新車両「R211」(画像:川崎重工)
川崎重工業は2021年6月1日、都内で開催したグループビジョン報告会において、新会社「川崎車両株式会社」を、2021年10月1日付けで発足させることを明らかにしています。「川崎車両」は従来、鉄道車両の製造などを担っていた社内カンパニーである「車両カンパニー」(神戸市兵庫区浜中町2丁目18−6)が独立する形で設立されます。
「川崎車両」の社内態勢としては、「国内・アジアディビジョン」と「北米ディビジョン」を設け、責任を明確化したとのことです。
川崎重工業は、2018年1月にアメリカ東海岸のニューヨークの地下鉄車両事業を受注しています。川崎重工業が手掛ける新型車両は「R211」という名称で、工場内での機能試験を実施したのち、2021年6月中にプロトタイプが出荷される予定になっています。
このニューヨーク地下鉄事業は総額37億ドル、日本円で約4000億円規模のビッグプロジェクトであり、それに関連して北米拠点の生産性をさらに向上させ、大型プロジェクトの収益性を最大化できるようにするとしています。
叡山電鉄(京都府京都市左京区の出町柳駅から八瀬・鞍馬への路線)は、漫画雑誌『まんがタイムきらら』(芳文社)とのコラボ企画「きらら✕きららプロジェクト」の10周年にあわせ、記念車両を運転します。
運転期間は、2021年6月12日(土)~2022年6月12日(日)。800系813ー814号車を対象に、「けいおん!」「けいおん!Shuffle」デザインのヘッドマークを掲出のほか、車内にコラボポスターを掲示します。
日本最古の現役電車として親しまれた後、昨年9月に引退した高松琴平電気鉄道(ことでん)の車両「20形23号」が、高松市内のNPO法人の手で四国遍路の休憩所として活用されています。
同法人は製造から100年近くを経た車体を保護するため、雨よけの屋根の建設を計画しており、資金をクラウドファンディング(CF)で募っています。
計画されているのは、四国霊場札所の八栗寺(高松市)と志度寺(さぬき市)を結ぶ遍路道の途中にある高松市牟礼町大町で「お接待」に取り組むNPO法人「88(エイティエイト)」です。
一昨年6月に地域ニュースで車両の引退を知り、「郷土で愛された車両を保存しながら、お遍路さんの楽しい“癒やしの場”にしたい」と、ことでんに車両の活用を申し出ました。同社との協議を重ねて譲渡を受け、昨年末から活用を開始しています。
車両は、1925(大正14)年に大阪鉄道(現近鉄南大阪線)でデビューし、61年にことでんに転籍。クリーム色と朱色に塗り分けられた直線的な外観が特徴で、車内は木製の床や柱、窓枠、天井部の鉄製扇風機が{大正ロマン}を感じさせます。現在も飲食や歓談用のテーブルを置いた以外は現役当時のままで、電灯や扇風機、車内放送用のマイクも使用できるとか。
お遍路だけでなく、全国から鉄道ファンが見学に訪れるなど人気を呼んでいますが、屋外設置のため老朽化した車内は雨漏りが頻発。天井に防水テープを張って応急処置を施しているものの、訪れた鉄道ファンから「このままでは車体が駄目になる危険性がある」と指摘され、(CF)を利用して屋根の建設を進めることにしました。
山陽新聞社や中国銀行などが運営する「晴れ!フレ!岡山」のサービスを使い、6月12日まで募ります。目標額は400万円。返礼品に、車両が線刻された庵治石プレートや写真入りポストカードなどが予定されています。
CDケース付きの往復乗車券「おうみさきっぷ」(画像:島原鉄道)
島原鉄道(長崎県島原市)は5月1日、「日本一海に近い」といわれる「大三東」駅を訪れる観光客らの鉄道利用促進を図ろうと、島原~大三東間の往復乗車券「おうみさきっぷ」を発売します。
「CDのようにケースを付けた。使った切符を飾って記念に残してほしい」と宣伝しています。
駅舎が海に近く、幸せ祈願の願い事が書かれた黄色いハンカチがホーム上でなびくなど、観光スポットになっている「大三東」駅。島原鉄道によりますと、土日の訪問者数は300人以上いるとみられるといいます。
ところが、自家用車の利用がほとんど。駐車場を設けていない同駅周辺では、混雑回避が課題となっていました。そこで今回、往復乗車券を企画。島原駅の駐車場で使える4時間無料駐車券をセットにすることで、鉄道利用を促す狙いもあるようです。
硬券仕様の「おうみさきっぷ」は、オリジナルデザインのCDケース付き。開くと使用済み乗車券をセットして飾ることができ、全24駅の各駅間の所要時間なども記載。願い事を書いてホーム上に掲げるための「幸せの黄色いハンカチ」(25センチ四方)も入っています。
両駅間の往復料金560円などを含む1200円相当を千円で販売。島原駅で購入できます。
大阪市の「キタ」と「ミナミ」を結び、市内を一周する「大阪環状線」ですが、線路が環状になり、現在の路線名になってから、2021年4月25日で60年を迎えます。
歴史を紐解きますと、今の環状線で旅客営業が始まったのは1895年(明治28年)5月28日、大阪鉄道が天王寺~玉造間を開業したのが最初です。同年10月17日には早くも梅田(現:大阪)まで延伸開業、「キタ」と「ミナミ」が結ばれます。
続いて1898年(明治31年)、西成鉄道が大阪~安治川口間を開業します。
1900年(明治33年)に大阪鉄道は関西鉄道へ合併。関西鉄道はその後現在の和歌山線や紀勢本線をはじめ、関西東部の路線を多数有する大企業に成長していきます。
その後1907年(明治40年)に関西鉄道と西成鉄道は国有化され、1909年(明治42年)10月にはそれぞれ保有していた路線は「城東線」「西成線」という路線名称となり、1943年(昭和18年)には直通運転を開始します。
そして1961年(昭和36年)年4月25日、天王寺から大阪港を結んでいた貨物線、大阪臨港線の一部を旅客化し、西九条まで線路を伸ばす形で、大阪環状線が開業します。ちなみにこの時、西九条~安治川口~桜島間は「桜島線」となっています。実際に環状運転が始まるのは、この3年後になります。
「日本一海に近い」といわれる島原鉄道大三東駅(長崎県島原市有明町)で撮影された炭酸飲料のテレビCM「キリンレモン 新!無糖でた。長崎大三東」編が20日に放送開始したのに合わせ、島原鉄道は、商品ロゴを<ヘッドマーク>に付けた車両の運行を始めています。
同社は「今回のコラボで全国から島原半島が注目され、訪れるきっかけになれば」とPRしています。
テレビCMはキリンビバレッジの「キリンレモン 無糖」。中身とパッケージのリニューアルに合わせ昨年12月に撮影され、女優の<上白石萌音>さん(21)が出演しています。「海に近い駅と島鉄の黄色い車両が商品イメージと合致した」ことから制作会社の目に留まり、ロケ地に選ばれました。
島原鉄道によりますと、同社車両などが映し出される有名商品のCMは、2002年以来といいます。
<ヘッドマーク>(直径90センチ)を装着し「キリンレモン号」と名付けた車両は、島原港~諫早間を1日3往復程度運行する予定です。テレビCMが終了するまで当面の間見ることができ、車内には同商品のポスターを主に掲示しているそうです。
大三東駅では20日から、1から千までのシリアルナンバー(識別番号)入り硬券仕様の記念入場券などが入ったカプセルを「ガチャガチャ」で販売。千個限定で500円。願い事を書いて同駅ホーム上に掲げるための「幸せの黄色いハンカチ」(25センチ四方)と、島鉄オリジナル缶バッジ2個が入っています。
<上白石萌音>が出演するキリンビバレッジ「キリンレモン 無糖」の新テレビCM「キリンレモン 新!無糖でた。長崎大三東」編の放送が、本日4月20日より全国で放映されています。
「キリンレモン 無糖」は「あまくないのに、キリンレモンの味わいを楽しめる」がコンセプトで、2020年6月より販売されている無糖炭酸水。中味、パッケージがリニューアルされたこの商品が本日発売開始したことに伴って新テレビCMが制作されました。
<adieu>名義で音楽活動も行っている<上白石萌音>は、2020年キリンレモンのイメージキャラクターに就任しています。同年4月より全国で放送されたキリンレモン「晴れわたろう。」編では、おなじみのCMソング「キリンレモンのうた」を軽やかに歌い上げていました。
彼女はこのたび放送開始した「キリンレモン 新!無糖でた。長崎大三東」編で、「キリンレモンのうた」のアレンジバージョンをアカペラで歌唱しています。新CMが撮影されたのは長崎・島原鉄道 大三東駅。駅の目の前に海が広がる開放感のあるロケーションやレモン色の電車で「キリンレモン 無糖」のイメージが表現され、鉄道ファン必見の構成です。
受注販売するされる純金製の「185系」車両のミニチュアと、東京駅入場券のレプリカのイメージ(画像:JR東日本提供)
JR東日本は20日、東京と静岡・伊豆半島を結ぶ特急「踊り子」などで使われ、3月に定期列車から引退した旧国鉄時代の車両「185系」の純金製ミニチュアとレプリカ入場券のセットを複数個受注したと明らかにしています。
価格は1千万円で3月18日から予約を受け付けていました。JR東日本は、「売れるか心配だったので驚いています。とても愛された車両なのだと実感した」と話しています。
JR東によりますと、模型は2両編成で、1両当たりの重さは200グラム。鉄道模型の「Nゲージ」の規格に合わせ、実物の150分の1の寸法となっています。JR東のショッピングサイト「JRE MALL」で今月30日まで注文を受け付けています。
神戸市交通局は4月6日、神戸市営地下鉄海岸線の開業20周年を記念したヘッドマークデザインコンテストで優秀賞10点を決めています。4月7日から海岸線の車両に掲出されています。
掲出期間を4月7日~6月7日の前期、6月8日~8月9日の後期に分け、両期とも5編成に<ヘッドマーク>を掲出して運転。各編成の両端は同じデザインのヘッドマークが掲出されます。優秀賞作品は車内ポスターでも掲出し、優秀賞以外の作品も今後、駅の装飾などに使用するということです。
海岸線は新長田~三宮・花時計前間の7.9㎞を海岸沿いに結ぶ地下鉄。鉄車輪で走るリニアモーター式の地下鉄です。2001年7月7日に開業し、今年2021年7月7日に20周年を迎えます。
神戸市交通局によりますと、1月から3月にかけ開業20周年記念ヘッドマークのデザインを募集したところ、166件の応募がありました。当初は5点程度の優秀賞を選ぶ予定でしたたが「優れた作品が多かった」として2倍となる10点が選ばれました。
JR西日本は3月31日、同社の交通系ICカード「ICOCA」サービスエリア内において、普通回数乗車券の発売を終了すると発表した。
回数券の発売終了は、「ICOCAポイントサービス」のサービス拡充に代わるもの。このポイントサービスは、同社管内のICOCAサービスエリアにてICOCAを利用した際、1か月間に同一運賃区間の利用が11回以上となった場合に、ポイントが積算されます。同社は、このサービスのポイント積算率を、当初の10%から15%に拡大。これにあわせ、対象エリアの回数券発売を終了します。
発売終了となる回数券の対象区間は、ICOCAポイントサービス対象エリアの駅相互間。なお、発売終了エリア内の駅相互間でも、身体障害者用、知的障害者用及び通学用の割引普通回数乗車券は発売を継続。また、新幹線経由やJR他社とまたがる区間の普通回数乗車券についても、従来通り発売するとしています。
対象となる回数券の発売終了日は、2021年9月30日。なお、発売した回数券は、有効期限までの間は通常通り利用できます。JR西日本では、今後同社のICOCAエリアを拡大した場合、当該エリアの回数券の発売を終了するとしています。
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