【コエビソウ(小海老草)】と「草」の名前がつていいますが、キツネノマゴ科キツネノマゴ属の、メキシコ原産の常緑低木種です。
<苞(ほう>と呼ばれる赤褐色の葉がうろこ状に重なり合い、湾曲した姿が、色と共に小海老のように見えるところから名がつけられています。
別名「ベロベロネ」と呼ばれていますが、これは旧属名がそのまま残って使われています。
海老の胴体の部分は<花序>と呼ばれ、実際の花はその間から白色の花弁を出し、筒状の形態です。
花弁には紫色の斑点が入り、<花序>の付け根から先端に向けて順次咲き出してゆきます。
周年開花の性質が強く、15度以上の気温であれば、一年中花が楽しめます。
JR神戸駅山(北)側に、大きな自転車置き場があります。
その植え込みは、「ヒペリカム ・カリシナム」の花が密植されており、開花の最盛期には大きな黄色い花が見事です。
その脇の植え込みには、同じオトギリソウ科オトギリソウ属の、【ヒペリカム ・ヒデコート】が植えられていました。「金糸梅」の園芸品種で、花弁が本種よりも大きいです。
同じ<属>ですし、花の色も同じで形がよく似ていますので、気づきませんでした。
「ヒペリカム ・ カリナシウム」はひとつの茎にひとつの花しか咲かせませんが、この【ヒペリカム ・ ヒデコート】は数個の花を付けますので、「あれ?」と思い目が止まりました。
また、 「ヒペリカム ・カリシナム」 は長い雄しべが特徴的です。
こちらは雄しべが短く、花弁の半分ぐらいの長さしかありませんので、区別は容易です。
5枚の花弁、咲きだす前は紙を丸めたような形で、徐々に元に戻すように花弁を広げて咲き出します、【アリオギネ・ハケイファリア】です。
アオイ科アリオギネ属の常緑低木種で、原産地のオーストラリア西部では高さ3メートルにも達します。
花は若い葉の葉脇に付き、花弁の色は、桃紫色・薄紫色で、花弁の基部には暗紫色のスポットがあります。
園芸店での流通では、「ブルーハイビスカス」とも呼ばれているようですが、大きな花姿の「ハイビスカス」に比べて、三分の一程度の大きさもありません。
葉も独特の形状で、針状の細長い葉で2~3裂に羽裂して、長さは10センチ程度で、「ハイビスカス」の青々とした葉とは随分と趣きが異なります。
<ハイビスカス>と聞けば、熱帯性の植物で、やはり「赤色」もしくは 「黄色」 という暑さに立ち向かう花色が、お似合いの花だと思います。
噂には聞いておりましたが、「桃色」の【ハイビスカス】を、見つけました。
アオイ科フヨウ属ですので、特徴ある雄しべや雌しべの花心がなければ、同じ<属>の 「フヨウ」 の花と見間違える色合いです。
和名では「ブッソウゲ(仏桑華)」と呼ばれていますが、やはり「赤色」を主体に考えられた名称のような気がしてなりません。
ナデシコの花としては、やや大きめの花径を持つ【トコナツナデシコ(常夏撫子)】です。
ナデシコ科ナデシコ属の花で、中国原産の「セキチク(石竹)」の交配品種で、 「ダイアンサス:テルスター」 と同じ仲間です。
耐寒性多年草として、気温が10度以上あれば四季咲き性ですので、花が楽しめます。
そんなところから「トコナツ」の名前が付けられたようです。
園芸業界では、「見返り美人」という名称で流通しているようですが、なぜそう言われているのかは、知り得ていません。
ご近所の方がお世話されているのでしょう、道路脇に手入れされた植え込みがありました。
開花時期が4~5月ということで、ポツンと一輪だけ紫色の花が咲いていましたが、もう結実していて小判型の緑色のサヤがなっていました。
アブラナ科ゴウダソウ(ルナリア)属の2年草で、ヨーロッパ中央部が原産地です。
1901(明治34)年、東京美術学校の合田清教授が、パリから日本に持ち帰りましたので、【ゴウダソウ(合田草)】と名付けれ、別名「ルナリア」「大判草」とも呼ばれています。
属名に付いている「ルナ=Luna」はラテン語で「月」の意味で、サヤの形が月に似ているところに由来しています。
もう少し時期が経てばサヤも茶色く変色してゆき、ドライフラワーなどにも良く使われています。
よく似た名前に<イネ科>の 「コバンソウ(小判草)」 がありますが、こちらは形も小さく、実に厚みがあり、「オオバンソウ(大判草)」と比べると、どうしても貧弱に見えてしまいます。
ひょろひょろと伸びた茎に、鮮やかな青紫色の花を咲かせます【スクテラリア】の園芸品種「ブルーファオヤー」です。
シソ科タツナミソウ(スクテラリア)属の植物で、半耐寒性の多年草です。
属名からも分かるように、日本に自生しています 「タツナミソウ」 の仲間です。
基部の白色と青紫色の花が特徴で、葉も独特の光沢があり、花が咲いていなくても、葉の美しさで楽しめます。
花が咲き終わりますと、「タツナミソウ」と同様に、種子の穂が見られます。
打ち合わせに向かう途中で、ど根性な【桜】の樹を見つけました。
住人さんに大事にされているようで、道路側にはみ出していますが切り倒されることもなく、白い塀の中に埋め込まれた状態で葉を茂らせていました。
【桜】にとっては身動きできず少し窮屈そうですが、これからも樹齢を重ね、元気に花を咲かせてほしいものだと眺めておりました。
昨日の 「ポリシャス」 と同様、ウコギ科の観葉植物ですが、ディジゴセカ属の常緑小高木種です。
園芸店の流通としては、「アラレア」と呼ばれることが多いと思いますが、アラレア属は別にありますので、【ディジゴセカ】と呼ぶのが正しいと思うのですが、写真のように葉が放射線状に10葉出ている品種を「グリーンアラレア」と呼び習わしていますので、区別が出来ていません。
和名ではこれまた昨日の「ポリシャス(=タイワンモミジ)」と同様、こちらもモミジの名が付き「モミジハアラレア」と呼ばれています。
のこぎり歯のようなギザギザがある葉が特徴的で、別名「ノコギリヤツデ」、広げた形状が、雄の孔雀の羽根に似ていますので「孔雀木」とも呼ばれています。
耐陰性がありますので、割と育てやすい品種だと思います。
葉先に切れ込みが見られますが、丸葉系の【ポリシャス】を見つけました。
原産地はインドネシア~ポリネシアの太平洋諸島に分布しており、ウコギ科ポリシャス属の常緑低木種です。
ポリシャス属として、芳香のある葉とやさしい草姿が好まれる樹木です。
品種も多く、この丸葉系をはじめ、柳の葉のように細長いものまで約80種ほどありますので、品種の同定は諦めました。
和名では「タイワンモミジ(台湾紅葉)」と呼ばれていますが、モミジと同じカエデ科ではありません。
台湾では「富貴樹」と呼ばれ、縁起の良い樹として人気があります。
- ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
ログイン
- まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
新規ユーザー登録へ