「シジミチョウ」・「モンシロチョウ」など、それぞれ飛び方に特徴がりますが、「アゲハ」類も大きな翅を優雅に羽ばたかせて飛んでいます。
割と高い所まで「アゲハ」は舞い上がりますが、地面近く低空飛行の【ナミアゲハ(並揚羽)】を見かけました。
疲れ切った感じで地面の上で動きませんので近付いてみますと、天敵に攻撃されたのか、特徴ある<尾状突起>の部分がありません。
本来なら、<尾状突起>の内側に橙色の円形の斑紋があり、天敵に対して<眼>と間違わせて大きな体型だと思わせる機能があるのですが、この状態では防御体制は働きません。
旅路の果ての【ナミアゲハ】の身に何が起こったのかを知ることはできませんが、羽化後の苦労がしのばれる後翅の損傷です。
寄生蜂である【ベッコウアメバチモドキ】が、枯葉の中にいましたが、卵を産みつける蛾の幼虫を待ち構えていたのかもしれません。
ハチ目(膜翅目)ヒメバチ科の蜂で、以前にも 「ナンテン」の葉裏 にとまっている姿を紹介しました。
体長25ミリほどですが、腹部が細長く縦に扁平した形をしており、体長以上に長い触角が印象的です。
「ブ~ン」と大きな翅音も立てずにゆっくりと低空飛行する姿はなかなか優雅で、 「クマバチ」 や 「キイロスズメバチ」 等とは違う雰囲気があります。
朝日があたるのどかな葉の上で、二匹の【ナミテントウ(並天道虫)が仲良く移動しておりました。
「ちょっと、兄貴~、待って下さいよ」
「同じ時期に羽化したのに、兄貴はないだろうよ」
「だって、兄貴のモンモンさんは四つもあるんでね、俺の倍ですぜ」
「叔父貴も 十二個 もモンモンを背負っているが、 世間では俺たちと同様に【ナミテントウ】としか呼ばれていないんだぜ」
「【ナミテントウ】の業界も、 様々な紋様 を背負っているのに、堅気からは同じ名前で呼ばれるのは、納得がいきませんや」
「同じ渡世者の血が流れているんだから、ここは我慢しないとな」
【ナミテントウ】は<二紋型・四紋型・紅型・斑型>に分類されますが、呼び名はみな「ナミテントウ」で同じです。
遠目に見て、「サルビア」と「ラベンダー」は同じシソ科ですのでよく似た花姿ですが、「サルビア」の葉は根元につき、葉形は長楕円形をしており、「ラベンダー」の葉は細い形状です。
どちらかなと近付いて確かめようとしましたら、運良く【モンシロチョウ】が吸蜜に来てくれました。
「サルビア」は広い意味でシソ科サルビア属の植物の総称として使われ、ハーブとして有名なセージ類もその仲間です。
園芸業界では、端に「サルビア」と言いますと、緋色の「サルビア・スプレンデンス」をさしています。
「ブルーサルビア」は北アメリか原産の多年草で、茎は直立して花穂が先につき、小さな青紫色の花姿です。
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多くの昆虫は、幼虫から成虫へと変態を行います。
「キリギリス」 などの幼虫の体は、成虫と比較的に似た構造を持ち、幼虫の背中には小さなな羽が見えています。
このような昆虫は、幼虫から脱皮を繰り返すことで成虫と羽化しますので、<不完全変態>と呼ばれています。
それに対して、「蝶」や「蛾」、 「テントウムシ」 などの幼虫は、成虫の形状と大きく異なっており、最終脱皮後、蛹になり成虫へと羽化をしますので、<完全変態>と呼ばれています。
たくさんの 【マイマイガ(舞舞蛾)】の幼虫 がいた枝に、最後の脱皮の頭部と蛹がぶら下がっていました。
幼虫は、長い毛を持つ毛虫の姿ですが、蛹になっても節々に毛のあとが残っています。
蛾の蛹 を見かける機会は少ないのですが、【マイマイガ】の終齢幼虫だと分かる脱皮の抜け殻と一緒のひとコマは、貴重な記録になりました。
同じ兄弟でしょうか、仲良く並んでいる【ナナホシテントウ】の「蛹」が、羽化寸前でした。
産卵から孵化には、2~3日、1齢 (若齢幼虫) ~ 4齢 (終齢幼虫) の期間は14~21日、そして「蛹」の期間は6~8日を経て、成虫の【ナナホシテントウ】に羽化します。
終齢幼虫は、頭部を下に向け尻先を粘着液で固定、最後の脱皮を行い「蛹」になります。
春先には、石垣やコンクリートの壁などに「蛹」を見かけることがありますが、太陽の熱に温められる暖かい場所を選んでいるようです。
当然気温が高くなるこの時期には、気持ちの良い植物の葉の上などで「蛹」になるのが一般的です。
持ち帰って観察をすれば、羽化する脱皮の写真も撮れるでしょうが、自然環境の中でこそ本来の昆虫の姿です。
ヨモギの葉の上に長さ5ミリ前後の「蛹」を見つけました。
涙形状の形から、ハナアブ科の「蛹」だと分かりますが、日本国内には科として89属400種の【ハナアブ(花虻)】が分類されています。
いつも観察している生育環境と「蛹」の大きさから考えて、体長8ミリ程度の「ヒメヒラタアブ」かなと考えていますが、100%の自信がありません。
「蛹」の色や模様も、時間の経過とと共に変化してゆきますので、確実に同定するためには観察を続けなければいけませんが、羽化まで付き合うこともできません。
運良く羽化が観察出来ればいいのですが、散歩中は難しい時間帯ですので諦めなければいけないようです。
街中でも良く見かける【ヤマトシジミ】ですが、前翅長が最大で15ミリほどの大きさしかなク、またヒラヒラと元気に飛びまわりますので、止まっている姿を撮るのは根比べになります。
裏翅が少し黒い感じがしましたが、黒点の紋様はまぐれもなく【ヤマトシジミ】でした。
チョウ目(鱗翅目)シジミチョウ科の「蝶」の一種で、日本では本州以南に分布しています。
幼虫は「カタバミ」を食草としていますので、食草の少ない山地ではあまり見かけませんが、「カタバミ」が繁殖しています道端や空き地などの平地や民家周辺が活動範囲です。
年に数回羽化を繰り返しますので、黒めの翅の色は取りあえず<春型>と分類しても差し支えないかなと、考えています。
白い灰がフワフワと舞うように、風に身を任せるように飛んでいるのが【エノキワタアブラムシ】で、体長2ミリほどしかなく、知らなければ綿ぼこりだと見間違えそうな姿をしています。
カメムシ目(半翅目)アブラムシ科の昆虫で、約50種ほどが分類されています。
俗に言う「ワタムシ(綿虫)」で、白腺物質を分泌する線があり、体全体が綿で包まれたような形態で、地方により「ユキンコ」・「しろばんば」・「寸取り虫」などと呼ばれています。
北海道では、同じ仲間である「トドノネオワタムシ」が主流で、通称「ユキムシ(雪虫)」と呼ばれ、雪が降る前触れを知らせる虫として有名です。
「リンゴワタムシ」や「ナシワタムシ」、「ケヤキワタムシ」など樹木の名称が付くモノが多いのですが、害虫ですので喜ばれる昆虫ではありません。
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網を張らずに、葉の上で小さな昆虫を捕食する【ヤミイロカニグモ】が、ヨモギの葉の上で活動していました。
クモ目カニグモ科カニグモ属に分類されている「蜘蛛」ですが、体長は1センチにもなりません。
おむすび型の腹部が蟹の甲羅に似ている所からの名称かとおもっておりましたが、第一脚と第二脚が長く、この二脚を広げながら横に歩く姿から「カニグモ」の名がつけられています。
「ヤミイロ」との名称が付いていますが、オスの体色の黒色から命名されたようで、メスは写真のように褐色の色合いをしています。
腹部には横に二本の波線らしき筋が入っており、背面のへこんだような窪みも特徴的です。
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