「1ドル=147円66銭~147円68銭」(8月19日)
8月
19日
19日の東京外国為替市場で、円相場は3営業日続落でした。17時時点では前日の同時点に比べ27銭の円安・ドル高の「1ドル=147円72〜74銭」で推移しています。米連邦準備理事会(FRB)が9月の大幅利下げに動くとの観測が後退し、米金利の先高観が高まりました。日米金利差の拡大を見込んだ円売り・ドル買いが優勢でした。
前週発表されました米物価関連指標が上振れし、米インフレの根強さが意識されています。9月の(0.50%)の大幅利下げを織り込む確率がなくなり、(0.25%)の利下げ確率も8割程度まで低下しています。前日の米長期金利が上昇したことで、日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが優勢でした。
米格付け会社S&Pグローバル・レーティングは日本時間19日、米国の格付けを「ダブルAプラス」で据え置いたと発表しました。米国債の格下げが近いとの懸念はもともと乏しかったものの、一定の買い安心感につながり円やユーロなど主要通貨に対して機械的なドル買いが増えています。10時半過ぎには「1ドル=148円12銭」近辺まで下げ幅を拡大しています。
もっとも、円相場の下値は堅く、輸出企業など国内の実需筋による円買い・ドル売り観測が広がりました。19日の東京株式市場では前日まで連日で最高値を更新した日経平均株価の上昇が一服し、「低リスク通貨」とされる円に買いが入っています。