3日、英国推理作家協会は、優れた推理小説に贈られるダガー賞の翻訳部門に、『完璧じゃない、あたしたち』・『他人屋のゆうれい』などの作品がある<王谷晶>(44)の『ババヤガの夜』」を選んだと発表しています。
ダガー賞は、1955年に創設された犯罪・ミステリー分野の権威ある文学賞で、翻訳部門は2006年に始まり、過去に<横山秀夫>や<東野圭吾>、<伊坂幸太郎>の作品が最終選考に残ったことがありますが、日本人の作品が受賞したのは初めてになります。
審査員は「この物語は独創性に輝き、奇妙ながらも素晴らしいラブストーリーを届けている」と講評しています。最終選考には<柚木麻子>(43)の『BUTTER』も残っていました。
『ババヤガの夜』は、暴力を唯一の趣味とする主人公の女性が、図らずも暴力団会長の一人娘を護衛することになるバイオレンスアクション。英語翻訳版は昨年9月に刊行され、米英のメディアで高い評価を受けていました。