20日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、前日比30銭円高・ドル安の「1ドル=144円45〜55銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=144円44銭」、安値は「1ドル=144円97銭」でした。
日米財務相会談を控え、持ち高調整の円買い・ドル売りが優勢でした。
米国債の格下げがドル離れにつながるとの見方も引き続き円相場の支えとなりました。
カナダで20〜22日に開催されます主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議に合わせ、日本の<加藤勝信財務相>と<ベッセント米財務長官>が会談を予定しています。<加藤勝信財務相>は、20日の閣議後記者会見で「為替を含め2国間の諸課題について議論をしたい」と語っています。米国が日本に対して円安是正を求めるとの観測が円買い・ドル売りを促しました。
トランプ減税の恒久化などを盛り込んだ大型法案を巡り、<トランプ米政権>と米共和党下院指導部は、26日の〈メモリアルデー〉までの下院本会議での可決を目指していますが、調整が難航しているものの、減税によって米財政が悪化するとの見方がドル売りを誘っています
円相場は下げる場面もありました。米連邦準備理事会(FRB)の複数の高官が経済や物価情勢を見極める姿勢を示しており、(FRB)の利下げに時間がかかるとの見方は円売り・ドル買いに流れています。