「1ドル=142円60銭~142円62銭」
4月
24日
24日の東京外国為替市場で、円相場は続落でした。17時時点では前日の同時点に比べ72銭の円安・ドル高の「1ドル=142円58〜59銭」で推移しています。
日米関税交渉で日本が円安是正を求められるとの思惑が後退し、円売り・ドル買いが優勢でした。もっとも、円の下値では国内輸出企業など実需筋から円買い・ドル売りも入り、下げ渋っています。
23日、<ベッセント米財務長官>は日米の関税交渉について、「特定の通貨目標を求める考えはない」と語りました。米東部時間24日に開かれる<加藤勝信財務相>との日米財務相会談で米側が円安・ドル高の是正を求めるとの観測が後退し、円安・ドル高が進んでいます。24日の日経平均株価の上昇で「低リスク通貨」とされる円に売りが出た面もありました。
円は下げ渋り、17時すぎに一時「1ドル=142円50銭」近辺ときょうこれまでの高値をつけています。国内輸出企業から円買い・ドル売りが入ったとの観測があったほか、前日に「1ドル=143円台半ば」まで円安が進んだ反動で持ち高調整目的の円買い・ドル売りが入ったようです。
米中貿易摩擦が緩和に向かうとの思惑はありますが、(145%)の関税が大きく引き下げられるかどうか不透明で、米景気を巡る先行き不透明感は解消しづらく、引き続きドル売り圧力がかかりやすいようです。