『風に立つ愛子さん』@<藤川佳三>監督
2月
22日
東日本大震災の津波に家を流された天涯孤独の老齢女性が、避難所から仮設住宅、復興住宅へと移り住んだ8年間を記録したドキュメンタリー『風に立つ愛子さん』が、2025年2月22日より公開されます。
2011年3月11日の年の東日本大震災で、宮城県石巻市の家を津波に流されてしまった当時69歳の<村上愛子>さんでした。天涯孤独だった彼女にとって、避難所での集団生活は、それまで知りあうこともなかった近隣の人々と寝食を共にし、心のつながるかけがえのない時間でした。その後、<愛子>さんは仮設住宅で7年を過ごし、復興住宅へと移りますが、数カ月後に亡くなってしまいます。
2012年公開のドキュメンタリー『石巻市立湊小学校避難所』(2012年)の<藤川佳三>監督が、避難所で出会った<愛子>さんの明るく奔放な性格に魅了されて取材を始め、断続的に石巻に通いながら8年間に渡って彼女の姿を記録しました。
東北で生きたひとりの女性の人生を通し、高齢者の独り暮らしとそれに伴う孤独死の問題、そして被災について考えさせられる作品です。