3日の東京外国為替市場で、円相場は続落でした。17時時点では前週末の同時点に比べ1円02銭の円安・ドル高の「1ドル=155円67〜69銭」で推移しています。
<トランプ米大統領>が打ち出した関税強化をきっかけに米インフレ圧力の高まりが意識されました。米金利の先高観が強まったことから、日米の金利差拡大を見込んだ円売り・ドル買いが優勢となりました。
1日、<トランプ米大統領>は、カナダとメキシコからの輸入品に対して(25%)の追加関税を課す大統領令に署名しました。米関税強化に伴う米インフレ再加速への警戒感から前週末1月31日に米長期金利が上昇し、円売り・ドル買いが膨らんでいます。
円は下げ渋る場面もありました。<トランプ米政権>の関税強化をきっかけに、報復関税の応酬などで米国を含む世界経済が減速するとの懸念も強まりました。投資家のリスク回避(リスクオフ)姿勢が強まるなか、「低リスク通貨」とされる円に買いが入り、相場を下支えしています。