10日午前の東京株式市場で日経平均株価は小幅に続伸し、午前終値は前日比36円92銭(0.09%)高の3万9197円42銭でした。外国為替市場での円安・ドル高の進行で自動車など主力株の一角に買いが入りました。中国景気の先行き不安がやや和らいだことに伴い安川電や資生堂など中国関連銘柄が軒並み上昇したことも指数を押し上げています。
午前の外国為替市場で円相場は「1ドル=151円40銭」近辺と、前日夕に比べて1円程度の円安・ドル高が進でした。中国共産党が9日に開いた中央政治局会議で拡張的な財政・金融政策の姿勢を示しています。当局の景気刺激策に対する期待から中国の景気懸念がやや後退し、投資家のリスク選好姿勢の強まりから低リスク通貨とされる円を売る動きが強まりました。
自動車をはじめとした輸出関連株の収益改善につながるとみた買いが先行し、東エレクやディスコなど値がさの半導体関連の一角が上昇したことも支えとなりました。
終値は、前日比207円08銭(0.53%)高の3万9367円58銭でした。