21日、大相撲秋場所14日目が、東京・両国国技館で行われました。
関脇<大の里>(24・二所ノ関)が結びで、大関<豊昇龍>を破って、13勝目を挙げ、千秋楽を待たずに2場所ぶり2度目の優勝を決めています。
過去1勝(不戦勝)3敗の<豊昇龍>を立ち合いからはじき飛ばして、迷いなく前に出ると、力強く押し出しました。
13日目に大関<琴桜>を破って、昇進目安とされる三役で直近3場所合計33勝に到達して大関昇進を確実にしていましたが、さらに1勝を上積みして34勝の成績を残して、22日に千秋楽を迎えます。
場所後に大関昇進が正式決定すれば、初土俵から所要9場所で、昭和以降では、<羽黒山>(元横綱)、<豊山>、<雅山>の12場所を抜いて最速となります。また、年6場所制が定着した1958年以降、直近3場所で2度優勝して大関昇進を果たすのは初めてになります。
<大の里>(本名:中村泰輝)は、2000年6月7日、石川・津幡町出身。新潟・海洋高から日体大へ進学。大学1年で学生横綱、3、4年時には2年連続アマチュア横綱に輝いています。2023年夏場所、幕下10枚目格付け出しで初土俵。今年の初場所で新入幕。新小結の夏場所で初優勝を果たしています。