今年の読書(49)『群像2024年10月号』(講談社)
9月
10日
映画監督<濱口竜介>を特集した文芸誌『群像 10月号』が発売されています。同誌の特集は<濱口竜介>が著した仙台・神戸・鎌倉・ソウルなどで開かれたレクチャーが初めて活字化された『他なる映画と 1「映画講座」編』・作品レビューや映画をめぐる論考・エッセイ、日本語未発表原稿を収録した『他なる映画と 2「映画批評」編』(各2750円・インスクリプト刊)の刊行記念として組まれています。
<濱口竜介>は監督作『ドライブ・マイ・カー』で第94回アカデミー賞国際長編映画賞を受賞。同作で第74回カンヌ国際映画祭、『偶然と想像』で第71回ベルリン国際映画祭、『悪は存在しない』で第80回ヴェネツィア国際映画祭にて賞を獲得しています。
同号の「特集・濱口竜介」では、<濱口竜介>が鳥取の映画館「jig theater」で行ないました「ミツバチのささやき」をめぐる映画講座を収録しているほか、<木下千花>による作家論、<伊藤亜紗>と<藤井仁子>が『悪は存在しない』をテーマに執筆した作品論、<三浦哲哉>による「他なる映画と」のロング書評が掲載されています。